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日本のオフィスはもっと「自由」でいいのかも?海外に学ぶ理想のワークプレイスとは

2016.09.06

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良い仕事を生み出す企業は、良いツールを使用しているもの。
例えば、性能の良いPCや使いやすいソフト、アクセスが集中してもダウンしない強いサーバー。これらは従業員の作業効率や集中力を向上させ、企業に利益アップをもたらします。
また、もうひとつ重要なツールといえるのが、使いやすいワークスペース。最適なワークスペースは、従業員同士が知識や情報を共有したり、作業工程を効率化させたりするために欠かせないツールです。

近年、海外では、大手企業を中心にワークスペースのイノベーションが進んでいます。特に、オーストラリアはワークスプレイス・イノベーションにおける先進国として有名。そこで今回は、そんなオーストラリアのオフィスを覗いてみました。

「ウェルビーイング」が浸透したオーストラリアのワークプレイスづくり

オーストラリアの企業が行っているワークプレイス・イノベーションは、非常にユニークでオリジナル。
なぜなら、オーストラリアでは「ウェルビーイング well-being」という概念が広く認知されており、それが企業におけるワークプレイスづくりにも反映されているからです。
ウェルビーイングとは、「健康面・精神面の両方において、健やかに人間らしく生きる」ということ。多くの企業がこの概念の体現を目指し、従業員が健康で精神的に満足しながら仕事ができるワークプレイスの実現を進めています。

従業員の健康増進とABWを目指す先進的オフィス。大手保険会社メディバンク

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メルボルン・サザンクロス駅を出ると見える、コバルトブルーのガラス窓と流線的なフォルムが目を引く建物。それが、オーストラリア大手の保険会社メディバンクのオフィスです。

ここで実践されているのは、社員の健康増進、そして、ABW(アクティビティ・ベースト・ワーキング ※1)の考え方に基づいた柔軟な働き方を可能にするワークプレイスづくり。

健康増進に関する取り組みでは、例えば、カフェテリアのメニューをヘルシーで栄養バランスに優れた内容にしたり、屋上に広い運動場を設けたり。外食よりも自宅でヘルシーな食事をとることを推奨し、オフィス内のキッチンで講師を招いた料理教室の開催なども行っています。

ABWの実践として最も特徴的なのは、オフィス内に「自席」がないということ。
従業員たちは自分のラップトップとヘッドセットを手に自由にオフィス内を行き来し、オープンエリアにパーテンションを立てたミーティングブースやパーテンションによって半個室化されたコンセントレーションブースなど、その日の作業内容に適したワークプレイスで仕事をしています。
このような自由なオフィス設計によってもたらされたのは、合理的かつ効率的な個人ワーク・グループワーク。また、従業員たちの考え方はより柔軟になり、社内の風通しが良くなったそう。

このほか、メディバンクのオフィスには、広い駐輪場やシャワールーム、ロッカールーム、リラックススペース、団欒スペース、バーベキューテラスといった設備も。
オフィスビル全体が、メディバンクの企業カルチャーを担うツールとして機能しています。

日本でも進む、ワークプレイス・イノベーションの取り組み

日本でも、従来の典型的なオフィス形態を一新し、自由なワークプレイスづくりを目指す企業が増えています。例えば、ユニクロブランドで知られる株式会社ファーストリテイリング。
こちらのオフィスでは、個人の席を固定せず、作業内容に応じてワークプレイスを選ぶというスタイルが採用されています。
集中作業をするための半個室スペース、自由にレイアウトを変えられるテーブルスペース、大型ディスプレイを備えたミーティングスペース、雑談や軽いミーティングに最適な自由席スペースなど、さまざまなワークスペースから必要な場所を選択し、フレキシブルに仕事をしているのです。

ワークスペースを企業と人を動かすツールにするために

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適切にデザインされたオフィス空間は、企業を動かすための有効なツールになりえるでしょう。
現在日本では、ワークスタイルの多様化が進んでいます。かつては当たり前だった終身雇用、年功序列といった考え方は徐々に薄れつつあり、副業やリモートワーク、フレックスタイム制など、新しい勤務形態を採用する企業が増えています。そして、今後もこの動きはさらに広まっていくことが予想されます。

そのような時代だからこそ、ワークプレイスももっと自由に進化していいのでは?
企業と人にフィットした新しいワークプレイス。それが今、日本の企業オフィスに求められているのではないでしょうか。

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