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残業ゼロのためにホウ・レン・ソウ禁止?!残業を無くす方法はホワイト企業に学べ

2016.12.05

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今年の9月、東京都の小池百合子都知事は、都庁の全職員が午後8時には帰宅する「超過勤務縮減策」を取り入れることを宣言しました。このニュースは各メディアでも大きく取り上げられましたが、マーケティング・リサーチ会社のクロス・マーケティングが実施した調査によると、現実的には40代の男性の約10人に1人は月の残業時間が100時間を超え、全体の半数が現在の労働時間に不満を抱いている、との回答結果が出ています。(参考:https://www.cross-m.co.jp/

このように残業時間をめぐる議論が沸く中、経営者の強い信念の下で残業時間の大幅削減に成功し、業績の面でも順調な成長を遂げている企業は注目の的。いわゆる「ホワイト企業」はいかにして成功したのか。残業削減を実現させるために必要なポイントを紹介します。

社員の自主性を尊重。モットーは「日本一、社員が幸せな会社」【未来工業株式会社】

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(未来工業株式会社の公式ウェブページ

電気設備資材や給排水設備およびガス設備資材の製造販売を行う、1965年創業の未来工業株式会社。「スイッチボックス」(コンセントの裏側にある配線器械)の生産では国内シェア70%を誇りながら(2016年3月時点)、2010年には第1回「日本一大切にしたい会社」大賞を受賞した、まさにホワイト企業の代表格です。

同社が“残業原則ゼロ”に取り組み始めたのには、次の2点がきっかけ。ひとつは、同社の前身である劇団の練習時間確保に苦労した創業者の思い。ふたつ目は、お客様のため。なぜなら残業代分の人件費は製品価格に上乗せされるから、というものでした。

残業をゼロにするために打ち立てた方針も徹底していました。

●「毎朝8時半始業、夕方16時45分終業」7時間15分の勤務体制
●残業も仕事の持ち帰りも禁止

(参考:http://toyokeizai.net/

上記の方針のもと限られた時間で最大の成果をあげるために、同社は「常に考える」ことをポリシーにしています。換言すれば、就労時間中は社員1人1人が自分の頭で考え、自分の責任で行動することを求めるわけです。

具体的な表れとして例えば次のような取り組みが実践されています。

●「報・連・相」の禁止
●ノルマ、タイムカードの廃止
●5分単位で業務の無駄を減らすことの習慣化

(参考:http://wating-for-1.net/

こうした取り組みを徹底することで、創業以来赤字なし。特許庁の意匠登録件数上位20社にもランクインし(特許取得件数は約800件。毎年100件程度を出願)、そのユニークな取り組みは評判を呼び、全国の中小企業経営者がこぞって見学に訪れる人気企業に成長しました。

残業をゼロにするだけでなく創業以来赤字無しという成果を実現した未来工業。限られた時間での成果を最大化させるために、社員各々が常に考えて取り組みを実践している点をぜひ学びたいです。

自身の経験をもとに、子育て世代の育児とキャリアを支援【株式会社ランクアップ】

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(株式会社ランクアップの公式ウェブページ

残業ゼロと業績向上を両立させる成功例として、今、メディアに引っ張りだこの株式会社ランクアップ。通販のみの化粧品ブランド「マナラ」を手がけ、創業以来10年連続で増収を達成。代表取締役の岩崎裕美子氏をはじめ女性社員が9割を占め、約3割はワーキングマザーという点でも注目を集めています。

女性活用と長時間労働撲滅は創業以来の信念。岩崎氏は、これまでの紆余曲折から、

「定時退社だけで社員が幸せになるわけではない。重要なのは、社員が会社の理念を理解すること。意識の共有化により、やる気を起こしてもらえるかが大事」

であることを強調。その上で、「徹底的に業務を圧縮し、社員を信頼して仕事を任せれば、売上もモチベーションも上がる」と言います。具体的には、退社は17時半という方針を打ち立てました。

この「17時半退社」を達成するために、下記の点を工夫したそうです。

●抱えている仕事の棚卸しと選別(業務を一つひとつチェックすることで無駄な作業を見つけ、徹底的に洗い出し、効率化を図る)
●システム化やアウトソーシングを活用し、ルーティンワークや事務作業をなくす(「不要な業務」「自分より人に任せる業務」「自分がすべき業務」に振り分け、自分がすべき業務だけに集中)

(参考:http://www.manara.jp/

この結果生まれた効果は目覚ましいものでした。2013年には、東京都の「東京ワークライフバランス認定企業」育児・介護休業制度充実部門に選出。通販業界では初の認定で、2015年9月期売上高は前年比約26 %増の75億円超を記録。設立から10期連続の増収を達成しながら、残業ゼロと業績向上の両方のランクアップを実現したのです。

まとめ

未来工業とランクアップ。両社に共通しているのは、トップや創業者が、社員1人1人の人格や健康を大切に思う気遣いがあること。単なる従業員としてではなく、対等な個人として社員と真摯に向き合う姿勢が、無理のない労働時間という形とともに、業績の数字にも表れています。だからこそ社員も会社のために全力で貢献したいとの思いを強くし、それが会社全体のめざましい成長となって顕在化したのでしょう。

その意味では、リーダーと社員との強い信頼関係があってこそ残業ゼロは成功すると言えます。未来工業とランクアップの取り組みを参考に、皆さんの職場でも業務への取り組み方を見直してみてはいかがでしょうか。

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