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スキルと情熱を持った”旅人”の価値を上げていきたい。創業者3名が語る、すごい旅人求人サイト「SAGOJO」立ち上げの裏にある想い【前編】

2016.04.27

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旅をしながら仕事をする。旅人に限らず、誰もが一度は、「このような働き方を実践したい!」そう思ったことがあるのではないでしょうか?

これまでは不可能に思えた働き方も、時代の変化とともに変わっていくもの。副業の解禁、リモートワークなど自由な働き方が可能となってきた中、ついに”旅をしながら仕事をする”という夢のような話を実現してくれるサイトが登場しました。

そのサービスの名は「SAGOJO(サゴジョー)」。「あなたの旅をシゴトにしよう」というコンセプトのもと、旅人は、旅先でコンテンツ制作などの仕事を行い、その対価として企業から旅費の一部としてリターンを受け取ることができるのです。

まさに、「旅をしながら仕事をする」という自由な働き方を可能にしてくれるサービス。今回WorkSwitch編集部は新拓也さん、清水一貴さん、スガタカシさんの創業者3名に、SAGOJOの立ち上げの裏にあった想いなどを伺ってきました。

「旅に行きたくても行けない……」そんな人たちをサポートする。自身の経験から感じた、「旅×仕事」の必要性

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代表取締役、新拓也さん

— 4月4日に正式リリースした「SAGOJO」。立ち上げのきっかけは何だったのでしょうか?

:自分自身、「Travelers Box」という旅のWebメディアを元々やっていて。これは学生時代にバックパックをしている時に感じた「世界がジブンゴトになる」という”旅の力”を多くの人に届け、旅する人をもっと増やしたいという想いから立ち上げました。共同創業者の清水とはその頃に出会いまして。

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旅人のストーリーを伝えるWebマガジン「Travelers Box」

「旅人のストーリーを伝える」を軸にし、約2年ほど情報を発信していたのですが、同時に限界も感じていたんです。

— 限界ですか?

:旅をする人を増やすためには記事を配信していくだけではダメだなと。やっぱり、「旅に行きたい」という想いはあっても、なかなか時間がなくて行けない人は多い。旅する人を増やすことはもちろんですが、旅に行きたくても行けない人たちをサポートするWebサービスも作りたいと思い、清水と二人で20〜30個くらいアイデアを出し合うことにしました。

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共同創業者の一人、清水一貴さん

— 最初は清水さんと新さんの二人でサービスを作り上げていったんですね。

清水:そうなんです。ただ、最初から「SAGOJO」という今のサービスが出来ていたわけではなくて。アイデアを出し合った当時に生まれたものは、旅人とスポンサーになりたい企業をマッチングするというもので。

友人の紹介でVCの方にサービスの説明をしに行ったんですけど、そのアイデアはボコボコにぶっ叩かれまして(笑)、そこで一方的に企業から”何かを貰う”のではなく旅人が企業に貢献し、お金というわかりやすいリターンを受け取る”仕事”という仕組みにしようと思ったんです。

そうすれば、僕たちが目指す「旅・旅人の社会的価値を上げる」という想いを実現することができると考えました。

:補足すると、企業を巻き込む形で旅人が旅をすると言っても、単純なスポンサードでは、企業は動いてくれない。「もっと分かりやすい形で企業に還元できるものはないか……」と考えたときに浮かんだのが”仕事”でした。もし「旅を仕事にする」という世界を実現できれば企業も巻き込んでいけるし、旅の価値も上げていけると。だからこそ、「旅×仕事」をテーマにしたサービスを作ることにしました。

旅をしながら仕事ができる仕組みを作るべき。3人目の創業者の登場でようやく定まった、SAGOJOの方向性

— いつ、スガさんは「SAGOJO」の立ち上げに加わったのでしょうか?

スガ:確か、2人の間でSAGOJOの原型となるアイデアが生まれた半年後くらいに加わったのですが、まだその頃は”旅人が仕事をする”という要素が入っていない、ただ旅人とスポンサーをマッチングするアイデアだったので、「こいつら、何言ってんの?」と思ったんです(笑)

一同:(笑)

スガ:話を聞いていて、「それ、企業お金出さないだろ(笑)」と。ただ、僕はSAGOJOの立ち上げに加わる前に世界一周をしていて、その間に「Biotope Journal」という自分たちのプロジェクトで、テーマを決めて現地の人にインタビューをして記事を出したり、クラウドファンディングをしたり。まさに、「旅をしながら自分の好きな仕事をしてお金を稼ぐ」という経験をしていたんです。

その経験があったので、自分と同じように”旅をしながら仕事ができる”人を増やせる仕組みが作れないかと考えていて。もちろん、クラウドファンディングという手段もあるのですが、それはそれで旅人にとってはけっこうハードルが高いものがある。その事実は自分が痛いほどに分かっていたので、「旅をしながら自分のしたい仕事をする」ことにチャレンジするハードルを低くできればいいと思っていました。

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スガ:それで、「旅人が企業に還元できるものって何だろう?」、「旅人が持っているものって何だろう?」と考えていったときに浮かんできたのが、”仕事”を通して企業の課題を解決するというものだった。なので、今は「現地に行くモチベーションがある」「それぞれが個性や独自のキャリアを持っている」「現地の人とコミュニケーションがとれる」という旅人の強みを活かせるような仕事の開発を進めていっていますね。

「旅人=キラキラしている人たち」だけではない。スキルと情熱を持った旅人の価値を「SAGOJO」で上げていきたい

— 3人とも”旅”がすごく好きで、「旅人の可能性を拡げていきたい」という想いがきっかけになってるんですね。

スガ:旅は好きですが、ぶっちゃけると、僕は旅人、そこまで好きじゃないんですよ(笑)

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共同創業者の一人、スガタカシさん

— えっ?どういうことですか?(笑)

スガ:一口に「旅人」と言っても、実際には色々な人がいて。意識だけはやたらと高いけど口だけの旅人も中にはたくさんいるんですよね。「旅人=キラキラしてる人たち(笑)」みたいな揶揄のされ方をすることがありますが、あながち的外れでもないというか、実際、本当は自分に自信がなくて、人に自慢できる経験欲しさに世界一周しているような人もいると思います。ぼくはそういった人たちが嫌いなので、「旅の価値を上げる」と言っても、そういう人たちの価値は上げなくてもいいんじゃないかと思ってしまうんです。だって、旅をしただけで即、無条件にその人に価値があるというわけではないじゃないですか。

ただ実際、旅をしている人には面白い人もたくさんいて。そういった人も長期の旅をすることでキャリアが中断して、帰ってきても職を得にくくなってしまうことがある。それに、旅をしている間は日本の企業から雇用は受けられないので、せっかく能力やスキルはあっても、それを社会的に発揮できる機会が得にくい、ということもあります。

とくに「旅を通じて何かをやり遂げたい」と思っている人の背中を押してあげる仕組みはもっとあっていいと思っています。

:もちろんいろんな「旅」の形があっていいと思っています。目的のない旅もそれはそれですごく「おもしろそうな旅だな」と思います。でも僕たちが「SAGOJO」というサービスを通して光を当てていきたいのは、ただの旅ではなく帰国後にもその経験が続いていくような「積み上げる旅」ですね。

— ただ海外へ行って観光するだけの旅ではない、と。

スガ:そうですね。極端に言えば「俺、70ヵ国行ったんだよ。すごいだろ?」と言う人もいるんですけど、その事実は別にスゴいことではなくて。今なんて、航空券さえ買ってしまえば誰でも世界一周できる時代になってきているので、旅すること自体はスゴいと思えないですね。あ、70ヶ国までいくとわりとスゴいかもしれませんが…(笑)

:「SAGOJO」が定義するスゴいっていうのは、旅することを仕事にしてしまうような人のことです。ただの自己満足じゃないアウトプットをしながら旅する、というか。

スガ:旅をしながら何かやり遂げようとしている人たちは、やっぱりスゴい人たちだなと思います。だからこそ、「何かテーマを持っている人たちを応援したい」という想いは全員が強く持っていますね。

:「旅と仕事」って別軸で語られることが多いんですけど、僕たちは重なるものにしていきたい。「旅人だからこそできる仕事」をたくさん生み出して、「旅をしながら仕事をする」という選択肢を当たり前にしていきたいですね。

フリーランスも実は縛られた働き方をしている?「旅人」という働き方を作れば、仕事はもっと楽しくなる

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スガ:「働き方」という観点で話をすると、僕は1年半の世界一周から帰ってきた後は、フリーランスの編集者として仕事をしていたんですね。フリーランスって自由なイメージで語られることが多いと思うんですけど、場所に縛られずどこで仕事をしてもいいはずなのに、意外と、特に理由がなかったら同じところで働いていたりします。

それって、一つの場所に留まっていたほうが仕事を得やすかったり、その場で出来る仕事に追われているからだと思うんです。だからこそ、移動せずに働いてしまっている。僕は移動することで得られる面白い仕事をもっと増やしていきたい。そうすることで、「会社にいるよりフリーランスで働いた方が面白そうだよね」という世の中の流れを作っていくことができますし、会社に縛られない働き方が実現されていくと思います。

— 今はフリーランスになることで、逆に縛られてしまっているところもある?

スガ:そういうところもあるかもしれません。普通に土日も仕事していたり……。なので、僕たちが旅をするきっかけになる仕事を与えられればいいなと思います。

清水:「仕事」に関しては僕も同じような意見ですね。僕自身、学生時代のアルバイトも含めて自分の仕事はすごく好きだったんですが、世間では「仕事が苦で自殺してしまう人」もいる。そういった状況を見て、もっと人が楽しく仕事ができる世界を作っていければなという想いも「SAGOJO」にはあります。

具体的に、「どうすれば仕事が楽しくなるかな?」とずっと考えていたんですが、自分の経験も含めて大切なのは自由度だと考えています。自分に裁量権があって、色々決められる範囲が広いことが仕事の楽しさにつながるのではないかなと。

「何をやるのか、誰とやるのか、いつやるのか、どこでやるのか」この選択肢をもっと増やしていけたら、仕事は面白くなっていくんじゃないかと思います。なので、「SAGOJO」で”旅人”という働き方を一つ作って、仕事の自由度を上げていきたいですね。

(つづく)

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