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エンジニアにとって働きやすい環境とは?トランスリミット社がこだわり抜いた、パフォーマンスを最大化する究極のオフィス空間に迫る

2016.05.19

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「世界に響くサービスをつくる」というビジョンのもと、立て続けに2つのスマートフォンアプリを大ヒットさせた企業がある。その企業の名は株式会社トランスリミット。

設立から2年半しか経っていないにもかかわらず、“リアルタイム対戦型脳トレ”ゲーム「BrainWars」と“描く脳トレ”ゲームアプリ「Brain Dots」は累計3,500万ダウンロードを突破。まさにスマートフォンアプリ業界のヒットメーカーと言える。

なぜ、彼らは競合ひしめくスマートフォンアプリ業界で成功を手にすることができたのか?その理由を紐解いていくと、彼らの会社が社員の9割以上がエンジニア・デザイナーの「技術者集団」であること以外に、そのオフィス環境が挙げられる。

2015年1月に移転してきたばかりのオフィスは、”エンジニアの働きやすさ”が強く意識された環境になっている。サービス開発の柱となるエンジニアが働きやすい環境を用意したからこそ、彼らはヒット作を生み続けることができたのではないだろうか?

今回、WorkSwitch編集部はオフィスにお邪魔し、人事・広報の西山由香さんにトランスリミット社の「働く環境へのこだわり」について話を伺ってきた。

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【プロフィール】
早稲田大学国際教養学部卒業後、新卒で屋外広告専門の会社で営業を経験。その後、オプトへ転職し、新規事業・M&A・IR業務に携わる。2015年春からトランスリミットにジョインし、唯一のバックオフィスとして広報や採用など幅広く担当している。

社員の”健康”があってこその仕事。トランスリミット社が大切にしている「継続して仕事をする」ための環境づくり

— 新しいオフィス、どのような点にこだわっているのでしょうか?

西山:今回の新しいオフィスですが、”エンジニアの働きやすさ”という点で、強く意識したことが2つあります。まず1つ目が個々のエンジニアが”作業に没頭できる環境”をつくること。

— 作業に没頭できる環境。

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冷蔵庫に並ぶフリードリンク。その種類は様々

西山:例えば、IT企業によくある”フリードリンク制”は弊社も取り入れています。どれだけ作業に没頭していても、人間である以上、喉が乾きますよね。

せっかく集中して作業しているのに、喉が乾いたからと取り組んでいた作業を中断し、空白の時間を作ってしまうのは勿体ない。会社としてはなるべく集中して作業に取り組んでほしいので、”フリードリンク制”を導入しています。

やっぱり、デスクからちょっと歩けば飲み物が飲めるのは良い、と社員からも好評です!

— ドリンクの種類も豊富でいいですね。ちなみに、野菜ジュースは初めて見ました(笑)。

西山:よく気づきましたね(笑)。これは社員の健康を維持するために置いています。体調を壊して、続けていた作業が中断してしまうのは会社にとっても、社員にとっても良いことではないので。非常に細かい部分ではありますが、会社として整えてあげられる部分は整えてあげようと。なので、野菜ジュースやポカリスエットもフリードリンクとして置くようにしています。

— 健康な状態を維持してもらい、最大限のパフォーマンスを発揮してもらうと。ちなみにバランスボールも社員の健康のためですか?

西山:エンジニアやデザイナーは、同じ姿勢で長時間仕事をするので、なるべく腰への負担を抑えられるように、バランスボールは創業時から導入しています。バランスボールに座って仕事をしていると、インナーマッスルを鍛えつつ、気分もリフレッシュできるので健康面でも創造力を高める面でも重宝しています。むしろ、バランスボールにしか座らないという社員もいるほどです。

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西山:もちろん、普段座る椅子も社員の健康とパフォーマンス維持を意識し選んでおり、弊社の椅子は全てハーマンミラー社の「ミラ2チェア」を使っています。

— あの「ミラ2チェア」ですか?

西山:”長時間座っても劇的に疲れない椅子”と言われているくらい体への負担が少なく、座り心地がとても良いです。社長の強いこだわりもあり、全て「ミラ2チェア」にしてます。そこそこの値段はしますが、継続的にパフォーマンスを発揮するために必要なものとして、惜しむことなく投資しています。

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トランスリミット社の「ミラ2チェア」。自分好みに座り心地を変えられるそう。

— トランスリミットならではのユニークな制度ってあるんですか?

西山:他にも様々な制度があるのですが、ユニークなものは……「開発環境アップグレード制度」ですね。こちらも社員の生産性向上を目的としていて、月1万円を予算として、最大6ヶ月分をまとめて使って、開発に必要な周辺機器等を購入することができるというものです。

— 「月1万円までOK」というのは、けっこう大きいですね。「年間で1回だけ、数万円まで」というのはよく聞くのですが。

西山:そうですね。この業界は変化が激しく、開発環境もユーザが利用するデバイスも日々進化しています。「新しい情報をエンジニアにいち早くキャッチアップしてもらいたい」という想いもあるので、月額でも利用できる形をとっています。

エンジニアはキーボードにこだわりを持っている人が多いので、この制度を使ってキーボードを購入する人がけっこういます。

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形・色が特徴的なキーボード。エンジニアのこだわりが詰まっている。

西山:この制度は個々のエンジニアが持っている”こだわり”をサポートするための制度になっているので、生産性が向上する合理的な理由があれば何に使ってもらってもOKです。

“家にいるような感覚”を大切にしたオフィスに。なので、リモートワークも基本的にやっていません

— エンジニアが働きやすい環境づくりへのこだわりがスゴいですね!「土足厳禁」も働きやすさのために、あえてやられてるんですか?

西山:少しでもリラックスした状態でオフィスにいてもらえるようにと、執務エリアは「土足厳禁」にしています。リラックスした状態の方が柔軟な思考で仕事ができると思うので、良い意味で”家にいるような感覚”を大切にしているんです。

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— ”エンジニアの働きやすさ”に関する、もう一つのこだわりは何でしょうか?

西山:2つ目は”社員同士のコミュニケーションの取りやすさ”です。最近、リモートワークを推奨する企業も増えてきているのですが、弊社はあえてリモートワークを推奨せず、基本的には全員会社に来て仕事をしてもらっています。

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— エンジニア・デザイナーが多いので、リモートワークは積極的に活用されているのかと思っていました。

西山:実は違うんです!不測の事態に備えてリモートワークができる環境も用意はしてありますが、基本的には全員が会社に来て、直接コミュニケーションを取りながら仕事をしてもらっています。

弊社では、ひとつひとつのプロダクトを全員で創るということを大事にしており、メンバー同士が密なコミュニケーションを取れる環境を作ることがプロダクトの質の向上に繋がると考えています。

また、オンとオフの切り分けという意味でも良いですね。自宅で仕事してしまうとオンとオフの切り分けが難しいのですが、きちんと職場で仕事をして、自宅に帰ったら自分の時間、家族との時間を作るようにすればメリハリがつきやすくなる。リモートワークを行わないからこそ得られるメリットもあるんです。

— だからこそ、「住宅手当て」も取り入れているんですか?

西山:遠くに住んでいると通勤時間はどうしても長くなってしいます。通勤のストレスを出来るだけ排除して、仕事に集中出来る環境を個々で作れるよう、オフィスの近くに住むことを推奨した「5駅ルール」という住宅手当て制度を導入しています。

住宅手当ては導入している企業もたくさんあると思いますが、弊社は5駅以内に住めば3万円支給するといったオフィスの近くに住むことを推奨するような内容になっています。

— 5駅以内って幅が広いですね。

西山:最寄り駅が原宿駅、明治神宮前駅なので、立地的にかなり高額な家賃になってしまうので、5駅くらい幅があると制度を利用しやすいかなと。現在、正社員が20名いるのですが、約半数程度が利用しています。

実際、代表とCTOはオフィスから近い場所に引っ越しています!経営陣自らがこの制度を利用しているので、社員の人たちも使いやすいみたいです。

開発の締め切りはフレキシブルに。全員が納得いくものを作ってほしいからこそ、コミュニケーションを何より大事にする

— “社員同士のコミュニケーションの取りやすさ”という部分で、トランスリミットさんの机がすごく印象的でした。

西山:この机にも我々のこだわりが詰まっていまして。一般的なオフィスデスクではなく、特注で特別な大きさに仕上げてもらっているんです。

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トランスリミット社の執務スペース。特注サイズの長いデスクが印象的。

西山:エンジニアは自分のデスクで仕事をする時間が圧倒的に長いので、なるべく圧迫感を感じなくて済むようにゆったりとした大きさにしつつも、コミュニケーションをとるのに支障をきたさないような作りになっています。もちろん、パーテーションは作らず、コミュニケーションを妨げない環境を追求しています。

–この環境に惹かれて入社してくるエンジニアはけっこういるんですか?

西山:この環境もそうですが、開発に対する姿勢に共感して興味を持ってくれるエンジニアは多いと思います。弊社は「良いものができた」と自分たちで納得しなければサービスをリリースしません。そういったサービスの品質に拘る開発姿勢を評価していただいています。デメリットとしては、締め切りがどんどん伸びていくことですかね(笑)

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この文化が営業出身の私にはすごく衝撃的で。これまでは締め切りって絶対に守らなければいけないものだと思っていました。でも、サービスを作っている人たちからすると、締め切りが最優先事項ではないんです。

— と言いますと?

西山:例えば、大企業などで予算や時間が決まっていて、締め切りをズラすことが難しい場合、もう少しサービスを面白くできる考えを持っていたとしても締め切りがあるが故に追加開発ができず、中途半端なものが完成してしまうということがあると思います。でも、サービスを作っている人が納得できていないものってヒットしないんですよ。

弊社はクオリティへのこだわりが最優先事項なので、納得いくまでサービスの開発ができる。「これは絶対にヒットする」と思えるものしかリリースしません。それこそ、これまでに「Brain Wars」「Brain Dots」という2つのサービスしかリリースしてませんが、そのどちらもヒットさせている。この「作り手が納得したタイミングでサービスをリリースする」という開発に取り組む姿勢は多くのエンジニアの方に共感してもらっていますね。

チャットツールも極力使わない、大切なのはオフラインのコミュニケーション。トランスリミットが考える、非効率に見えて最も効率的なコミュニケーション方法とは

— 納得いくまでサービスの開発ができるのは確かに魅力的ですよね。

西山:とはいえ、開発目標はきちんと持っています。その目標に対して”作って壊す”のサイクルをどれだけスピーディーにできるかが大事になってくるので、すぐに隣の人とコミュニケーションができる環境を作りました。社員20名に対し、ホワイトボードは20面用意しています!

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トランスリミット社のミーティング風景。自然に話し合いが始まる。

— 20面ですか!?すごい数……。

西山:その場でミーティングが始められるように、執務室内にホワイトボードをたくさん設置しました。エンジニアが無言で立ち上がって、ホワイトボードに色々書いていると、そこに通りかかった人が内容をパッと見て、ディスカッションが始まるのは日常茶飯事。開発に必要な相談のほとんどは、そういったディスカッションで解消できてしまうので、計画的なミーティングはほとんどありません。

ミーティングに参加していると、「なんで私はこのミーティングに呼ばれたんだっけ?」とか「もう私の出番終わったな・・・」って思うことあるじゃないですか。でも時間が決められていて、なんとなく拘束されている。あの現象って結構時間のムダだと思っていて。

— 確かにすごくムダだと思ってます。

西山:ですよね。でも弊社は偶発的にミーティングが発生するので、「誰々が何時何時まで同席しなければいけない」といったことがない。自分に関係のない話が始まったら、その場から立ち去りすぐにまた自分の作業に戻れるので、そこはすごくいいですね。

こうやって、オフラインのコミュニケーションをとりやすい環境を作ったので、すぐに解決する問題であれば極力チャットツールも使わないようにしています。

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— エンジニアが多い会社では珍しいですね。

西山:直接のコミュニケーションを大切にする文化なため、オンライン上では簡単な共有程度くらいで、難しい話をするときは対話をするようにしています。実際に私も、エンジニアがヘッドフォンをして自分の世界に入り込んでいても構わず話しかけにいきますよ(笑)。

— テクノロジーによる効率化だけを追い求めず、一見非効率に見えるオフラインコミュニケーションを大切にしているのは面白いですね。

西山:全員で一つのサービスを作っていくので、少しの認識のズレでも、それが生じたまま走り続けてしまうことは後々会社にとって大きなリスクになる。だからこそ、少し手間がかかってしまうように見えて、早い段階で対話して解決することが結果的に一番効率的になっていると思います。

— ありがとうございます!トランスリミットさんの”エンジニアに対するアツい想い”が伝わってきました。第3作目のサービスのリリース、楽しみにしています!

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