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見抜け、ブラック企業! 2017年度の就活生から、新たに手に入れられる「心強い味方」とは

2016.03.31

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来春、大学などを卒業予定の人たちによる、本格的な就職活動が始まりました。

2017年度版の「就職四季報 総合版」(東洋経済新報社)が、新しい取り組みを始めました。それは、就活生が就職先を選ぶなかで、もっとも関心が高い「初任給の内訳」を盛り込んだことです。これには、どのようなねらいがあるのでしょうか。

その初任給、固定残業代は含まれている?就職四季報が新たに盛り込んだ「初任給の内訳」の意味

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就職四季報にあらたに盛り込まれることになった初任給の内訳は、企業のどのような傾向を学生たちに伝えるのでしょうか。

注目すべきは、「固定残業代」の悪用です。ある一定の時間、残業をした分の残業代を、あらかじめ給与に含めてしまう固定残業代ですが、これを悪用することによって、どれくらい残業があるのかを示さなかったり、公表する給与額を残業代込にして隠していたりすることが見受けられます。

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就活生にとって、今までは「初任給の額」は知ることができましたが、それだけでは残業などについて、はっきりと読み取ることは困難でした。そのため、一見すると高額な初任給に魅力を感じた企業で、実際には新卒者をつかいつぶす「ブラック企業」に就職してしまう可能性がありました。

この就職四季報のあらたな取り組みによって、就活生は初任給の内訳から残業についてなど、今まで気付くことができなかった企業の本当の姿に気付くきっかけとなることでしょう。

求人票はウソ?ハローワークでも起こる、ブラック企業による「求人のごまかし」

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同様の課題は、ハローワークでも起こっています。厚生労働省によると、ハローワークで「求人票と実際の労働条件の相違」によるトラブルや苦情が、14年度では全国で1万2千件を超えました。多くは、「求人内容より低い賃金」であったことへの苦情です。

ここでもやはり、ブラック企業は過酷な労働条件を隠して求人を出すことがあります。企業からの適切な情報開示により、企業選びしやすいスキームが求められています。

情報開示によって、さらに求められる就活生の「企業を選ぶ目」の大切さ

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このような現状に、厚生労働省も手をこまねいているわけではありません。
15年9月に成立した青少年雇用促進法に基づき、来春卒業予定の就活生は、企業に対して離職率や月平均の残業時間など、これまで開示しなくてもよかった情報を求めることができるようになります。また、給与に固定残業代を含める場合は、募集時に残業時間などを明らかにする指針を設けました。
ハローワークでは、法令違反を繰り返す企業に対して、新卒求人を受け付けないようになります。

就職四季報の森智彦編集長が「就活でも自分で知り、企業を見極める目を持つこと」の重要性を語っているように、これらの取り組みが今後の就活生の企業選びに力になることは間違いないでしょう。

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