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還暦すぎてなお学ぶ!選ばなかった道をもう一度やり直して一生楽しく働く“人生5毛作論”

2016.09.14

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今年69歳になる公認会計士の蒲池孝一(かまちこういち)です。

僕は、自分の人生は5毛作だと思っています。学校卒業までが1番目、次が勤務サラリーマン、3番目が自主自営の時代、そして今は4番目の時期、結果として「やり残していたことに取り組んでいる時期」です。5番目は何か、それはきっと人生の刈取りの秋。どんな収穫かは全くわかりません。今はまだ第4期なのですから。

みなさんは、人生でやり残したことはないですか?僕は、人生の都度、選んできたことに悔いはありません。でも、幾つも幾つも、選ばなかったことがある。それらを全部ほっといてよいのだろうか、とも思うのです。今の自分だけが自分だとしたら、寂しいなぁと。

会社員時代、ITプロジェクトを指揮したがプログラミングは未経験。漂う「俺って偽物」という空虚な思い

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簿記を勉強したのは、営業マンとして毎日、機械を売り歩いていた時期です。人生5毛作でいうところの2毛作の時期「勤務サラリーマン」の頃になります。

営業しながらよく公認会計士になったね、と言われます。しかし、営業と会計と異質のものが刺激しあうことでよく勉強がはかどり、ときには独特の考えや行動が生まれたりもしました。会計の知識が、営業にもいい効果を与えてくれたのです。

その後、経営コンサルタントとして独立。3毛作めの「自主自営の時代」を迎えました。僕の経営コンサルタント業は、簿記という技術にヒントを得た思考法によっています。複式簿記は会計の道具で、眼目は貸借の二面把握、複眼思考です。一方からだけで判断しない。しなやかに複眼的な見方をする。僕がこの見方を学んだのは簿記からでした。

そうして、4毛作めの「やり残していたことに取り組んでいる時期」である現在に至ります。なんで今時になってプログラム開発なんかをやり始めるんだ?と聞かれますが、僕はこれまでソースコードを書いたことがなかったのです。やってみたかったのだけど、それを選ばなかった。でも、今、それに取り組む気持ちの余裕が出てきた、ということです。

いえ、そういうと綺麗事かもしれません。

これまでの人生において、僕はシステム会社の営業や経営管理、大規模なITのプロジェクトを受注し、指揮したりしていました。が、正直に言います。その都度、空虚な気分が心の底のほうに、少しだけですが漂っていたのです。理屈はこねるけど大事な細部・底辺のプログラム開発を自分自身で経験していない。ネットワークの構築についてもそう。「俺って偽物だなぁ…」と。

つまり、プログラム開発は、選びたくても選ばなかった「やり残したこと」のひとつ。そこで僕の人生の4毛作めで選ぼうと考えたのです。

40歳離れたエンジニアとの交流で知った「自分が得たものを惜しまず公開するオープンな姿勢」

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僕にとってプログラム開発はとても難しいことです。独学で始めたのですが、それではなかなか前に進めず、ネットで発見した初心者向けの教室の門を叩きました(佐藤さんという人がやっていたアプリ道場です)。来ている人は若い人ばかりでしたが、それがとても刺激的でした。アプリ道場は4〜5日の講習でしたが、それをきっかけに自然に彼らプログラマーのコミュニティの一員に入れてもらったのです。

これまでの職業的な付き合いとは全く異なった、年齢を超えた対等の付き合い。いえ、対等ではなく、40歳も離れた若者達がプログラム開発では先輩です。完全な逆転です。

そこで得たことは、もちろんプログラム開発の技術やデザインですが、副産物は「今時の若者達」の考え方、生き方です。それは、一言で言うと「オープンな姿勢」。自分の失敗や成功から得たものを惜しまず公開していくという姿勢です。プログラム開発の世界は、今、これに満ちています。

ノウハウは絶対に公開しないという事業戦略が普通です。ですが、それを超えた分かち合いを基本とした生き方戦略に実際に出会ったのです。若者達の間では、そのオープンにされたことを最初に発見し、考案した人をとても尊敬します。

僕は経営コンサルタントとして、いわゆる外科的な手術(会計や法律を使った経営改革等)もしますが、得意なのは内科的なもの。それは、組織の「自然治癒力」を高めることです。自然治癒力は組織が柔軟でなければ発揮されません。

そんなことを、これまでは自分の経験で得た方法でやってきましたが(オフサイトミーティングや自主研や、「やわらかな」人事制度など)、若者達のオープンな思考を目の当たりにして、さらに意を強くしました。今、世間を賑わせている、金融とITを組み合わせたFintecも、オープンな姿勢が基礎にあるから出てきた世界創造なのです。オープンでなければ組み合わせられません。

人生で選ばなかったものを選ぶ。すると60歳を超えても自分らしく働ける!

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僕の経営コンサルの基本は、これまで「やわらかに行こう」でした。それが今では、「やわらかに行こう」に色濃く「オープンに行こう」を付け加えるようにもなってきました。

オープンにできるものをいっぱい作る、オープンにすることは名誉なのだ!

そうして次々と新しい知識を積み重ねていきながら新しい価値観を創造していく。このことこそ、自分らしい生き方と言えるような気がしてきたのです。人生の4毛作めで、プログラム開発を始めることでこのことに気づけました。

自分のことからしか言えませんが、選びたくても選ばなかったものがあるとしたら、それを少しだけ選んでやってみる、ということでしょうか。それが今までの仕事とかけ離れたことならなお結構。そうすると、これまでの人生が変わって見えてくる。自分らしさの再発見につながるはずです。

文・蒲池孝一

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