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3ヶ月間の試験的運用を終えたIBSのサテライトオフィス。現地の訪問によって見えてきた、岐阜県・郡上市の地方創生

2016.04.18

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春の芝桜に始まり、夏は盆踊り、秋は紅葉、そして冬はスキー。四季折々の風情を存分に楽しめるのが特徴的な街、岐阜県郡上市。映画「サトラレ」(安藤政信さん主演、2001年公開)の舞台となった、この地に弊社の「サテライトオフィス」は開設されました。

「空き家を活用して、人口減少を食い止めたい」という一言から始まった、「サテライトオフィス開設プロジェクト」。12月にスタートし、3ヶ月間の試験的運用を経て、プロジェクトは3月に一旦、幕を閉じました。

地方創生のモデルケースに。そして、新しい働き方の選択肢の一つになることを目指していた本プロジェクト。3ヶ月間の運用でどのような成果があったのでしょうか?

かつて郡上八幡ビールの醸造所を構えるレストランだった建物を訪れ、活動の成果などを伺ってきました。

自然に囲まれた環境で気持ちよく仕事ができる、郡上八幡の「サテライトオフィス」

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東京から、およそ2時間30分。新幹線、高速バスを乗り継ぎ到着する「サテライトオフィス」。八幡大橋に近い吉田川のほとりに位置する、この場所は自然に囲まれながら働けます。

前回訪れた際は、残念ながら雨だったこともあり、オフィスを囲む自然の豊かさをお伝えすることが出来ませんでしたが、今回の天候は晴天。オフィスの周りには美しい景色が広がっていました。

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オフィスに到着するや否やテラスに出て、横を流れる吉田川を見に行ってみると、

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川の中に生息する魚たちが全て見えてしまうほど澄み渡った吉田川が。これほど美しい川を横目に仕事ができるのも、地方のサテライトオフィスの魅力ですね。

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また、テラスからは日本最古の木造再建城である「郡上八幡城」を眺めることも。周りにオフィスしかない東京と比べると、目を疑うような風景ですね。

これだけの自然に囲まれながら働けるオフィス。中は一体、どのようになっているのでしょうか?

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開設したばかりの頃は、まだオフィスに何もありませんでしたが、3ヶ月の間に本棚が設置されていました。どれも分厚いビジネス書ばかり……。

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オシャレで可愛らしい小物まで。木が持つ独特の温もりとマッチしていて、非常に良い雰囲気です。心が落ち着く、そんな感覚を覚えました。

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実際にどのように働かれているのか、このオフィスで仕事をしている人に話を伺ってみたところ……なんとテントに篭って仕事をすることもあるとか。

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「とにかく集中して働けるんです」と言われたので、私たちも試してみることに。その結果は想像以上で、周りの雑音も一切ないので「集中して働きたい」ときには最高の環境だなと思いました。

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また、オフィスを探索していると、電話ボックスが!ここで電話などを行っているそうですが、「セキュリティは大丈夫なの?」と思ってしまいますよね。その疑問をぶつけてみたところ、「工場の中にあったので、外からの音を遮断するよう完全防音の設計になっているんです。だから、音が漏れることはありませんし、セキュリティ上も万全です」とのこと。

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これまではイベントなどで使われるスペースを見てきましたが、実際の執務スペースはこんな感じ。シェアオフィスということもあり、複数の会社の人が一堂に会し、黙々と作業を進めていました。

東京との働き方と比べて何が一番違ったか?郡上八幡オフィスで3ヶ月間働き、わかったコト

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3ヶ月前に訪問した際のオフィスと比べてみると、きちんとオフィスっぽい雰囲気となっており、テントで働くなど地方ならではの良さを活かしたユニークな働き方ができているんだなと感じました。

実際に、このオフィスで3ヶ月間働いた人は何を感じたのでしょうか?郡上八幡に移住した弊社スタッフに話を聞いてみました。

— 郡上市ではどのように働かれていましたか?具体的な仕事内容、タイムスケジュールを教えてください。

金子:豊洲オフィスでの業務と同様で、調査・報告業務がメインとなっていました。1日の勤務時間は9時〜18時もしくは10時〜19時が基本となっていたので、働く時間はあまり変わっていないかもしれません。

具体的な仕事内容は、顧客企業がES、エンゲージメント、CSなどの調査を行う際の企画、設問設計、アンケートWeb設定、アンケート事務局対応、結果集計、報告書の作成。案件によって、個人やチームで対応していました。

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— 東京との働き方に比べて、何が一番違っていましたか?メリットがあったら教えてください。

金子:一番のメリットは、「職住近接」での通勤時間短縮によるWLB(ワークライフバランス)の向上ですね。

郡上市で借りていた家が職場(サテライトオフィス)から徒歩10分圏内だったので、豊洲での通勤と比べると約2時間を自由な時間として持つことができました。

今回は3ヶ月の実証実験のため、家族とは離れ、単身で参加したのですが、家族と過ごす時間や、単身者であれば自己研鑽や趣味などに充てる時間を増やすことができる。そう感じましたね。その結果、ストレス発散ができ、リフレッシュした状態で仕事に臨める。まさにストレスフリーな働き方が実践できるわけです。

実際、自分は実証期間中、自由になった2時間程の時間を活用して郡上市のスポーツジムに通い、健康的なダイエットに成功しました。東京で働いていたら、このような時間はあまり作れていなかったと思います。

— 逆にデメリットはあったのでしょうか?

金子:業務においては、特にデメリットを感じることはありませんでしたね。職場となったサテライトオフィスは、主催のNPO法人「HUB GUJO」様に準備して頂いた通信インフラが万全だったので、TV会議などでもストレスなく実施することができました。

顧客を含んだ会議にもリモートで参加できたので、結果的に新規案件を獲得するという実績も残せたので言うことなしです。

ただ、生活面では若干、デメリットを感じることがあるかもしれません。周辺にある商店の閉店時間がほぼ19時と、東京と比べると圧倒的に早く、都市銀行のATMも無いので不便に感じた。その代替手段となるコンビニもあるのですが、遠かったことが3ヶ月の間に感じたデメリットです。

— 実際に3ヶ月間働いてわかった、地方で働くことの魅力は何でしょうか?

金子:”どこで働くか”よりも”どのように働くか”、また”誰と働くか”が働く上で大切な要素であることを再認識することができました。それに加え、2つの魅力があるなと思いましたね。

1. 「職住近接」の環境

「職住近接」の環境のおかげで、通勤時間が短縮された分を個人の自由な時間として活用できる点は一つの大きな魅力だなと。都心にオフィスがある場合、徒歩10分圏内に自宅を持つことは難しいのではないでしょうか。

2. 共用型サテライトオフィスでの交流

「地方で働くこと」 とイコールではないので、質問の主旨とは若干ズレてしまうかもしれないですが、今回の「共用型サテライトオフィス」で就業されていた他社の様々な年齢層の方々とONもOFFも交流することで、新たな視点・価値観に触れられたなと思っています。

都心で働いている場合も、コワーキングスペースなどを積極的に活動すれば、同様の環境を得ることができますが、同じ場所(地方)に住んでいるという生活基盤を同じくする方々との交流は深さが異なるのではないかなと。IBSとしては1名での参加だったのですが、「疎外感」を感じなかったのは「共用型」の最大の魅力であり、メリットだなと思いました。

地方の人の新しい働き方のモデルケースに。今後はコワーキングスペースとしての活用も。

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働いている人の話を聞いても、やはり”地方で働く”ことはメリットしかないのだなと思いました。

また、主催のNPO法人「HUB GUJO」の方にサテライトオフィスの今後について伺ってみたところ、シェアオフィスに加え、コワーキングスペースにもしていきたいとのことでした。

この取り組みを行っているのは、福岡くらいで、まだまだ地方都市で働く環境が整っているところは少ないそう。

自分たちが訪問する3週間前には、初のハッカソンを開催したそうで、その盛り上がりは想像以上だったとのこと。今回の3ヶ月間の運用を通して見えてきた課題なども含め、地方の人の新しい働き方のモデルケースとなれるよう、今後も新しい取り組みを続けていくそうです。今後、どうなっていくのか、これからの動向にも注目ですね。

空き家をリノベーションし、魅力あるスペースに。郡上市で拡がる「空き家プロジェクト」

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今回はサテライトオフィス訪問の他、郡上市の空き家を借り受け、改修(リノベーション)を手がける「チームまちや」の方々に郡上市の案内もしてもらいました。

蘘荷渓房(じょうがけいぼう)

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吉田川沿いの崖の上に立つ、平屋の古民家をリノベーションし、現在は宿として利用されている「蘘荷渓房(じょうがけいぼう)」。

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長きにわたって積み重ねてきた”味わい”は生かしつつ、リノベーションされた内装は伝統と革新が合わさったような雰囲気。

郡上八幡の名物ともいえる「郡上おどり」が開催される夏には、観光客の予約でいっぱいになってしまうんだとか。空き家をリノベーションし、新しいスポットにする好例といえるのではないでしょうか。蘘荷渓房が持つ独特な雰囲気、一度自分の目で確かめてみてほしいです。

ITO(糸)CAFE

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次に案内されたのが、「ITO CAFE」。こちらも古民家をリノベーションし、カフェとして新しくオープンしたそう。

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古民家ならではの温かい雰囲気を基調にした”お店づくり”は、何時間でも居たくなるような感じが。地元の人からも愛されているお店のようで、店長と顔なじみの方が何名もいらっしゃいました。

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せっかくなので、お店で販売されているパンをいただきました。

ここで取り上げたのは2つの場所ですが、現在リノベーションが進んでいる空き家も多くあるそうで、これから街がどのように進化していくのか楽しみです。

テレワークの促進、空き家のリノベーションで進む「地方創生」

今回のサテライトオフィスの訪問を通して、様々な方向性から郡上市の「地方創生」が進んでいることが分かりました。

まだまだ一般的でない「テレワーク」という働き方ですが、この3ヶ月間で行われた実証実験を繰り返していくことで、地方での働き方のスタンダードとなっていくのではないでしょうか。

それに加え、「チームまちや」が実施している空き家のリノベーションが増えていけば、企業も郡上市にサテライトオフィスを持ちやすくなるはずです。

一旦、郡上市での弊社のサテライトオフィス実証実験は終了となりますが、今後の郡上市の動向から目が離せそうにないですね。

最後に、本取り組みに興味を持たれた企業・団体の方、地方への移住などを検討されている個人の方、少しでも気になることがありましたら、ぜひ以下のページより、お気軽にお問い合わせください。お待ちしております!

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