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地方で働きたい人はどれくらいいる?アンケートでわかった、地方移住への関心度

2016.03.31

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日本国内で進む、地方地域での過疎化、俗に言う「ドーナツ化現象」が問題視されてきた中、最近になって、改めて田舎の魅力を見直す傾向が見られるようになってきました。

今では、インターネットの普及により、オフィスに出社せずに働くリモート勤務も珍しくなくなっています。「ネット環境さえ整っていればどこにいても働ける!」この考えが、都心生活に疲れたひとびとが田舎に移住するきっかけとなっているのです。

地方に移住し田舎暮らしを始めるメリットはたくさんあります。第1に、家賃が安く収まること。狭い一室で箱詰めになって仕事をする必要はありません。

第2に、近所付き合いが盛んな田舎では、ひとの暖かさに触れることが出来、改めて仕事のやりがいを感じることができるようです。また、自然も多く綺麗な空気の中で、ゆったり流れる時間を感じながら働くことは、仕事の生産性も上げてくれるのだとか。

大都会で朝から晩まで仕事に追われる生活に疲れ果て田舎に越したところ、仕事へのやりがいを取り戻し、充実生活を送れるようになったというひとも少なくないようです。

政府HPやメディアでも、地方移住は大きく取り上げられており、国全体で田舎暮らしを推奨する気運が感じられます。

では、今現在、どれほどのひとが、地方へ移住し田舎暮らしを始めることへ関心を持っているのでしょうか?

意外にも、地方移住に消極的なひとが多い!?

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これほどまでに「田舎で暮らそう」という気運が高まっているにもかかわらず、意外にも、実際に地方移住をしようと関心を抱くひとは少ないようなのです。

例えば、豊島区が行ったアンケートでは、「地方移住したくない」と回答したひとが全体の65.9%もいることが明らかになっています。交通や買い物の不便性が、地方移住を躊躇する大きな理由になっているそうです。

また、オウチーノが行った「高齢者の地方移住」に関する調査でも、「地方移住をしたいと思わない」と回答したひとが全体の8割を占めたという結果が明らかにされています。

主婦や高齢者にとっては、買い物や病院施設へ通うための日常生活の便が重要なようで、こうした利便性を投げ打ってまで田舎で暮らすことを選択するひとは少ないようです。

では、働くひとびとはどうでしょう?

首都圏で働く20〜30代の男女、約200人に行った「働き方に関するアンケート」では、地方で働くことへの関心が、社会人の間でもやはり低いことが示されています。

地方で働きたいと思うかという質問に対しては、「No」と回答した人が、全体の65.6%にのぼりました。

現代の働く若者も、やはり都会好き!?

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半数以上の働く若者が「地方移住はしたくない」と回答した、今回のアンケート結果。その理由は、一体どのようなものなのでしょうか?

理由としてもっとも多く挙げられた回答が、「田舎は不便だから」という理由でした。交通機関が充実している首都圏に比べると、公共交通機関よりも自家用車の利用が増える生活様式に、難を感じるも少なくないようです。

また、「仕事が少なさそう」「給料が安くなりそう」といった回答も見受けられました。都心から離れることで、社会の流れに置いていかれるのではないかという不安も伺えました。

さらに、縁もゆかりもない田舎では暮らしたくない、という複数の回答も印象的です。人付き合いが必須となる田舎暮らしは、都会で育った若者にとっては馴染みもなく、面倒と受け止められる傾向にあるようです。

仕事スタイルを重視するひとは、地方移住へ好意的

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一方で、地方移住をしてみたいと回答したひとは、仕事だけでなく日常生活に余裕が生まれることに期待する傾向が強いことがわかりました。

地方へ移住し田舎で働きたいと思う理由については、回答数が多かった順に、

「自然環境が豊かだから」52.2%
「生活コストが安くなるから」46.1%
「通勤がラクになるから」36.2%
「人とのつながりが盛んになるから」17.1%
「Uターン・Iターンをしたかったから」14.5%

という結果になりました。

田舎でのリモート勤務が、日常生活に余裕をもたらし、仕事だけでなくプライベートも充実したものになると期待するひとが多いようです。

地方移住で人気の地域は「東北地方」と「九州地方」

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地方移住に関心があると回答したひとに「どの地域で働きたいか」と質問をしたところ、「東北地方(28.9%)」と「九州地方(27.6%)」という回答が、1票差で上位を占めました。

東北は都心へのアクセスも良く、もっとも身近な「地方」という印象が強いようです。九州については、「せっかく地方移住するなら遠くへ」という思考を反映しているのかもしれません。暖かく名産物、観光名所も多い九州地方は、若者にとっては「行ってみたい場所」でもあるようです。

北陸新幹線の開通で一気に注目の集まった「北陸地方」は、次いで21.1%のひとが関心を抱いていた一方で、「中国地方(13.2%)」と「四国地方(9.2%)」への阪神は薄いようでした。

都心に住むひとびとにとっては、これらの地方の具体的なイメージが、なかなか浸透していないことが原因の一つにあるのかもしれません。

地方のPR活動が功を奏す!…かも

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20〜30代の働く若者は、やはり都会思考が強いようで、便利な生活を手放すことに難を示す傾向がありました。

一方で、「働き方」をしっかり考えるひとびとの間では、地方移住は「悪くない話」のよう。仕事へのやりがいや充実感を求めるひとは、通勤ラッシュや雑踏、せかせかした日常を投げ打って、自然に囲まれた、ゆったりとした仕事空間を求めていました。

移住先の地方選びには「こだわり」は見受けられないことも、注目すべき点です。「そこで自分はどのような働き方ができるのか」について若者がよりイメージすることができるようになれば、若者の地方移住への関心も高まり、過疎が進む地方への活力となってくれるかもしれません。

少子高齢社会の中で「田舎の数が減る」とすら言われるようになったいま、田舎の良さをアピールすることは、都会暮らしに疲弊した若者を救済する手立てにもなるかもしれませんね。

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