岡野純

会社員ときどき漫画家。妻子持ちサラリーマンが仕事&プライベートをまるごと楽しむ方法

2015.11.06

岡野純

本業を続けながら、同時にそれ以外の仕事や活動を平行して行う、『パラレルキャリア』という働き方が注目を集めています。

今回お話を伺った岡野純(おかの じゅん)さんは、医療系の会社で正社員として勤務する傍ら、早朝などの時間を利用し個人で漫画家としての活動をされています。その中で出版された電子書籍が、2014年Amazon Kindle本年間ランキング、ビジネス・経済部門で第3位に入るなど、高い実力を証明しています。

今回はそんな岡野さんに、会社員と漫画家活動を平行して続ける理由や、それを実現するための「タスク管理術」について伺ってきました。自分のやりたかったことを仕事にしたいと思っている方、必見です!

失いかけた「漫画家になる」という小さい頃からの夢

岡野純

—会社員としてもお仕事をされている中、同時に漫画家の活動をやっていこうと思われたきっかけは何でしたか?

岡野:僕は子供の頃の夢が漫画家だったんですが、その夢を“ある時”思い出したというのがきっかけです。

小さい頃から絵を書くのが好きで、「漫画家になりたい!」と小学生ぐらいのときに夢を持っていたのですが、中学、高校に上がるに連れ、絵を書いているということを人に言うのが恥ずかしく感じるようになったんですね。

それと、プロの漫画家になれそうにないというのも分かってきたので、漫画家になるという夢もどこかにいってしまって。

その後、会社に入って、結婚もして、子供も生まれるわけなんですが、その頃はどうしても残業が多い時期がありました。

子供も生まれて、家のこともやっていかないといけないのに…という状況に陥ったのをきっかけに、いろいろな本を読むようになり、『GTD(Getting Things Done))』という仕事術に出会ったんです。

GTDで気づいた、自分が本当にやりたかったこと

純コミックス岡野さんが運営されているブログ『純コミックス

岡野:そのGTDという仕事術の最初のステップとして、自分の頭の中で気になっていることをとにかくまず洗い出すというステップがあります。それを実践する中で、今でも自分は絵を書きたがっているんだということに気付き、漫画家になるという夢を思い出したんです。

その頃には、「自分は絵を書くのが好きなのに、それを人に知られて何が恥ずかしいんだろう?」と思うになり、仕事の傍ら漫画を使ったブログを書くようになりました。

仕事を切り分けないことが、相乗効果を生む

岡野純

—会社での仕事と、プライベートの活動を別物として切り分けて管理したりはしないんですか?

岡野:僕は漫画家としての活動と、会社員としての活動に関して、融合できる部分は融合していきたいと考えています。

漫画家としての活動のおかげで、会社の仕事を効率的に行えるようになったと感じる場面も多々あります。

自分の資産を分散させることでリスクを減らす「アセットアロケーション」

純コミックスFacebookページ純コミックスFacebookページ

—会社以外での活動をされていると、人によってはそちらにシフトして、独立されるような方もいるかと思います。岡野さんがそうされない理由は何でしょう?

岡野:さきほど相乗効果というお話をしましたが、今の僕の働き方の元となる考え方として、「アセットアロケーション」という言葉があります。

投資の世界でよく出てくる言葉なのですが、自分の資産を一箇所に置いておくのではなく、分散させることで、リスクを減らし、効率的にリターンを得られるという考え方です。

僕はそれを自分の働き方に適用したいと考えています。会社員と漫画家の中のいくつかの活動は、それぞれ比率があるわけですが、この比率は随時変わっていくことが前提です。

今は会社の体制など変化が多い時代ですし、そういった変化に柔軟に対応できるようになるのが、複数の働き方を持っていることのメリットだと思います。

複数の仕事を平行にこなすのに必須の「タスク管理」

岡野純

—一つに絞っていないからこそ苦労している点や、気を付けている点などあれば。

岡野:やはり「タスク管理」は重要だなって思っています。何年か前から「タスク管理」に力を入れるようにしているのですが、それがあるからこそ、会社員とそれ以外の活動をうまく回せていけるのかなというのはあります。

—具体的に使っているツールや手順など、ご紹介頂きたいです。

岡野:まずツールで言えば、主に会社では『TaskChute2』というExcelベースのツールを使っていて、プライベートでは同じTaskChuteという考えに基づいて作られた『たすくま』というiPhoneアプリを使っています。

普通のいわゆるTo Doリストって、忘れちゃいけないタスクだけが書かれているイメージだと思うんですが、ここには本当に一日のやることの全て、プライベートであれば歯磨きとか着替えというレベルまで記入していくんですね。そして、実際にやる順番に各タスクを並べて、一つ一つのタスクにかかる所要時間を記録していくいうのが特徴です。

スケジュール管理の第一歩は「自分の一日を記録する」ことから

岡野純(『TaskChute2』で作られた一日のタスクが整然と並ぶ)

—上級者向けに見えるんですが、初心者でもできるものですか?

岡野:最初からこういう一日のスケジュールを組もうというのはなかなか難しいと思います。なので、本当に最初は、自分の一日を記録するところから始めてもらうといいと思うんですね。それを記録していけば、翌日以降はそれがリストとして使えるようになります。

その記録を日々積み重ねて徐々に一日のパターンの精度を高めて作り上げていく、というのがコツだと思います。

—仕事を複数並行して行っていく上では、やはり時間の管理が何より大切だということですね?

岡野:そうですね。時間の記録ってすごく面倒くさそうって思われるんです。

ただ、その効果としてはさきほどお伝えしたように、次回に活かせたり、集計ができたりするので、例えば「先週、自分が漫画家になるという夢のための活動にどれくらい時間を使えたかのか?」というようなこともレビューできるわけですよね。

「タスク管理」って、ある意味で「カーナビ」のようなものだと思っているんです。カーナビは、目的地までの最適なルートを示してくれるわけですが、急にどこかへ買い物に行きたくなって、寄り道が増えたとしても、別に構わないわけですよね。

でも、そのカーナビがあるからこそ、戻った後にどこへ進めばいいかが分かる。そういった指針として、使っていくべきものだと思っています。

—前編はここまで!引き続き後編では、岡野さんが電子書籍を出版されるまでの経緯や、パラレルキャリアを成功させるための秘訣を伺います。こちらも併せてご覧ください!

後編:意識に頼らず、仕組み化する。会社員と漫画家の両立を実現させた岡野純さんのタスク管理術

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