岡野純さん

意識に頼らず、仕組み化する。会社員と漫画家の両立を実現させた岡野純さんのタスク管理術

2015.11.19

岡野純さん

会社員として医療系の会社に勤務する傍ら、漫画家としても同時平行で活動されている、岡野純(おかの じゅん)さんにインタビュー。

前編に続き、今回の後編では、岡野さんが漫画家として書籍を出版するまでに至るお話や、時代に合った新しい漫画家のかたち、そしてやりたいことを実現するために「今日からできること」を教えて頂きました!

前編:会社員ときどき漫画家。妻子持ちサラリーマンが仕事&プライベートをまるごと楽しむ方法

電子書籍出版のきっかけは、たった一つのTweetから

―岡野さんは、漫画家としての活動の中で何冊も電子書籍を出版されています。もともとは、どういうところから始まったのですか?

岡野:最初のきっかけは、またよしれいさんという電子書籍を出されている方がいるんですけど、3年ぐらい前にその方のセミナーに参加したことです。

ちょうど、僕もその頃漫画のブログを始めていて、段々と人に読まれるようになってきた時期だったので、それをまとめた本を出してみたいなという気持ちが生まれてきた頃でした。

本を出版する人って、今までは雲の上の存在というイメージだったのですが、実際にその講演を聞いて自分も本を出してみたいと思いましたし、現実に出している人がいるんだと思ったら、その想いも強くなりました。

そのセミナーの中でも、またよしさんが「やりたいことがあるなら、ちゃんと宣言をしてみたらいいですよ」ということをおっしゃっていたので、それに習ってセミナーの帰り道に、「自分も本を出したい!」とTwitterでつぶやいたんです。

そしたら運がよかったのか、出版社の方が目にとめてくれて、「ちょっとお話しませんか?」という感じで機会を頂き、実際に本を出す運びになったという経緯です。

―それは、すごいですね!

岡野:そうですね。もう非常にありがたかったです(笑)

今はブログとかTwitterとか、自分のやりたいことを知ってもらえる機会に恵まれている時代だと思うので、夢があるならそこで「僕はこういう夢を持っています!」って恥ずかしがらずに言うことがすごく大切だなぁと思いました。

これからの時代の漫画家像

岡野純さん

−漫画家として、今後特に力を入れていきたいと思っていることは何ですか?

岡野:紙以外でも電子書籍を何冊か出させてもらっているのですが、電子書籍って出したら、せっかくその本が多くの方に読んでもらえたとしても、その本を読み終えたら次の本出すまでの間、その読者さんとの繋がりが切れてしまうんですよね。

それに、例え次の本を出せたとしても、その本をまたその人が見つけてくれるとも限らないので、本を出すだけではもったいないというように思うようになりました。

そのための繋ぎとしても、また新たに本のネタを生み出すという意味でも、ブログを書いていくことが大切だと思っています。それがまた本のネタにも繋がっていくので。

最近、ブログ上で連載形式の漫画を始めました。本で初めて読めるものじゃなくてもいいかなと思いまして。そこでは無料なのですが、それがTwitterなりSNSで広がって知ってもらえるのならば、それだけでメリットがあると思いまして。フリーという本がありますが、そのフリーという概念を活用していきたいなと思っています。

連載漫画「やる気」をめぐるファンタジーブログ上で公開されている連載漫画「やる気」をめぐるファンタジー

―なんか、すごく新しいタイプの漫画家ですね!電子書籍を出版されて、その後もブログの中で更新され、継続的に読者とコミュニケーションを取るというところが、すごく今どきらしいというか。

岡野:昔は漫画家と読者が交流することって、ほとんどできなかったと思うんですが、今は交流もしていけるし、交流していくことが著者側に必要なことだと思っています。

漫画家にも求められる“ライブ感”

—これからはさらに漫画家としての活動を積極的に広げていかれる予定ですか?

岡野:そうですね。話が少し変わりますが、例えば音楽をやっている方であればライブがありますよね?今は音楽もYouTubeなどで聞けてしまう時代なので、CDを売るということが難しくなってきていると思います。

漫画も同じで、ブログなりTwitterなりで、シェアされたらそれが無限に広がってしまいます。なので、そこに固執するよりは、例えばライブのように“そこにしかない空間”に価値を見出してもらう。そういうものを漫画家にもできないかと思い、「漫画家にとってのライブってなんだろう?」というのをよく考えたりしています。

—実際にそういった“ライブ感”を意識された活動など、行われたことはありますか?

岡野純さん

岡野:『DPUB』という180人くらいで集まって、みんなそれぞれ飲んだり喋ったり、わりと自由に過ごすイベントがあります。その中で僕のほかにも絵を描かれる方がいたんですが、その方たちと一緒に参加者の似顔絵を“即興で書く”ということをやりました。一人につき3分くらいの時間で、ばーっと書いていくというのを。

—まさにライブですね!

岡野:そうなんです。実際にやってみたら非常にライブ感があるなと思いましたし、そういったことを別のところでも、イベントとしてちゃんとやってみたいなと思っています。

―そういう意味では、漫画を書けるってすごい武器ですよね。ブログもそうですし、電子書籍もそうですし、そういったイベントでも活用できるって。

岡野:まぁでも、僕の場合は漫画というだけでして。その人なりの好きなことを何か…。小説を書くでも何でもいいと思うのですが、例えば小説を書くということであれば、「自分の本業の仕事と組み合わせた本を書く」とかでも面白いと思うんですよね。多分どなたでも、好きものをうまく組み合わせれば、そういったパラレルな働き方に繋げていけるんじゃないかと思っています。

意識に頼らず、仕組み化すること。タスクとしてスケジュールに組み込むこと。

岡野純さん

―それでは最後に伺いたいのですが、まさにそのパラレルキャリアと呼ばれる働き方をされる方が、今後増えてくるんじゃないかと思います。その方たちに向けて、伝えられることがあれば。

岡野:僕の場合は漫画家になるというのが夢だったのですが、もし自分の中でこうなりたいと思っていることがあるのであれば、そのために自分が今すぐにでもできることを「毎日のタスクとしてスケジュールに組み込んでしまう」ということをオススメしたいと思っています。

時間ができたらやろうというのではなく、例えば漫画家になりたいのであれば、毎日ブログで絵を公開しようとか、夜寝る前の10分間で絵の練習をしてFacebookやTwitterにあげようとか、そういったことから始めてみてくださいとお伝えしたいと思います。

続けようと意識するだけだとなかなかできないので、「今日はこのタスクをやらないと一日が終わらんないんだ!」とやらざるを得ない仕組みとして、構築してしまうことが大切だと思っています。

−意識に頼らず、仕組み化する。なるほど!本日は貴重なお話をありがとうございました!

前編:会社員ときどき漫画家。妻子持ちサラリーマンが仕事&プライベートをまるごと楽しむ方法

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