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正社員と条件はまるで同じ!なのに自由とワガママが叶う「論理社員」の働き方、紹介します

2016.09.16

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こんにちは。株式会社DIGITALJET取締役 ソニックガーデン所属の栩平智行(とちひら ともゆき)です。株式会社ソニックガーデンの論理社員として働きながら、岡山でDIGITALJETの取締役として会社を経営しています。

「論理社員」という言葉は、あまり聞き慣れないかもしれません。

対義語は「物理社員」。物理社員とは一般的な社員の事。社員は会社と雇用契約を結び、会社が目指すビジョンに向かってチームで力を合わせて働きます。物理出社して、物理オフィスで働いているともいえます。

一方の、論理社員は社員とほとんど同じです。雇用契約だけが少し違います。物理社員は会社と個人で雇用契約を結びますが、論理社員は会社と個人事業主、または会社と会社で契約を結びます。

我々は会社間で契約を結んでいます。それ以外は社員と全く同じです。会社が目指すビジョンに向かってチームで力を合わせて働くのも一緒。給与・賞与も一緒。社内情報へのアクセス権限も一緒です。ですが、物理出社はありません。物理オフィスで働くこともありません。

ワガママを最大限にしたら生まれた論理社員という働き方

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DIGITALJET の取締役とソニックガーデンの論理社員である状態

ではなぜ、論理社員という契約形態を選んだのか?我々の会社にとっても、既存のお客様にとっても皆が幸せになれる方法が論理社員だったからです。

DIGITALJETは2011年に設立した5年弱の会社。デザイナーとプログラマーからチームは構成されます。現在も岡山を中心として受託開発(業務用ソフトウェアや情報システムなどの開発を受注すること)を行っています。

DIGITALJETの前にも5年ほどSIer(エスアイアー。各企業の情報システム構築を設計・開発・運用する会社)で、受託開発を行っていましたが、納品したらオシマイでいいのか?などの疑問や課題を当時から感じていました。

その課題を解決できないかと思っていた時、3年くらい前に出会ったのが、ソニックガーデンの理念。ビジネスの成長を支えるソフトウェアをお客様と同じ方向を目指して開発できる「納品のない受託開発」という発想です。

納品がある受託開発は納品したら終わりです。納品がない受託開発ならば、お客様やユーザーの反応を見極めながら本当に必要とされるものに向かって継続的に作り変えられます。ソニックガーデンの倉貫社長に何度もそうしたお話を伺って、我々もソニックガーデンに参画したいと思うようなりました。

しかし、我々が納品のない受託開発をするにあたって3つの問題がありました。

1つめは、私一人が会社を辞めてソニックガーデンに社員として入社するという選択肢は考えていなかったこと。DIGITALJETのメンバーと一緒に仕事をすることは楽しかったし、これからも続けていきたいと思っていました。

2つめは、我々はプログラマーだけのチームではないということ。ソニックガーデンはプログラマーの職人集団です。そのため、デザイナーとプログラマーで構成する我々が全員でソニックガーデンの門をたたくことはできません。

3つめは、既存のお客様がいるということです。5年も会社が存続できているのも、我々を頼ってくれるお客様がいるからです。我々がソニックガーデンに行ってしまうと、岡山のお客様を見捨ててしまうことになります。

そこで、DIGITALJETに所属したままソニックガーデンに参画する事ができないかを相談しました。我々のワガママを最大限に取り入れてもらった結果、「論理社員」という形が生まれたのです。

給与も賞与も同じ。愛社心は物理社員と変わらない!

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社員と論理社員は契約形態以外は全て一緒です。毎月、委託料という形でDIGITALJETに給与が支払われます。また、ソニックガーデンに貢献することで、年に一度、特別報酬という形で賞与も支払われます。

給与、賞与の計算方法も社員と全く同じです。私の場合は、社会保険を我々の会社で支払っていますが、その部分も考慮されています。つまり私がソニックガーデンに貢献する事で、我々が経営する会社にも貢献する仕組みになっています。

経費についても社員と同じです。年に数回、全国のメンバーが一箇所に集まって合宿を行っています。その際の交通費、宿泊費も社員と全く同じ様に請求しています。また、ソニックガーデン社内の情報、今後の戦略など社員が知ることが出来る全ての情報へのアクセス権が与えられています。

合宿では、今後の会社の方向性や、現状の課題やその解決方法などを話し合います。ここでも社員と同じように、お客様へのサービスをさらに良くしていくにはどうすればよいか?メンバーが幸せに働くためにはどうすればよいか?を一緒に考えて話し合います。

この様に社員と同じく、会社に貢献し、会社をより良くしていく事に参画することで、我々の会社にもそれらがフィードバックされるのが論理社員という働き方です。

物理出社や物理オフィスもナシ。時間の使い方は自由。

DIGITALJETのメンバーは全員が岡山に住んでいますが、創業時からオフィスを持っていなかったので、全メンバーが自宅で仕事をしていました。必要であればチャットやTV会議を使ってコミュニケーションをしながら進めています。そのため、ソニックガーデンの論理社員になっても、それまでの延長線上で働くことができたのです。

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Remotty(リモティー)の画面

朝。仕事の準備ができたらMacの前に座り、電源を入れてRemotty(リモティー)に論理出社します。Remottyはソニックガーデンが作ったデジタルオフィスサービス。インターネットに接続できれば利用する事が可能です。

Remottyは、コミュニケーションのためのチャットや、議論のための掲示板を備えています。物理オフィスと同様に他のメンバーと議論をしたり雑談をしたりできるわけです。ライブカメラでメンバーの顔を自動撮影しているので、物理オフィスと同じ様に顔を見せ合いながら仕事ができます。出社さえも物理出社ではないのです。

ソニックガーデンでは社員に対して、何時から何時までと定められた時間を働くことではなく、お客様が満足する様に成果を出すことが第一に求められています。論理社員も全く同様なので、時間の使い方についてはかなり自由な裁量が与えられています。出社中もオンとオフが自由なのです。ちょっとした私用のために休みを申請する必要がありません。

時々、DIGITALJETの受託開発の見積もりを手伝ったりもしますが、ほとんどはソニックガーデンの社員と同じ様に働いています。またソニックガーデンには自分たちが作りたい物、必要な物を自分たちで作る「部活」という仕組みがあります。この仕組みを利用して、ソニックガーデンの藤原副社長と一緒に、両社にフィットした請求システムも作っています。

選択肢のひとつとして論理社員は今後増える。自分にあった働き方で笑顔も増える世界へ

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論理社員という形はまだ一般的ではありません。ですが、自分の会社に所属しながら他の会社の社員として働く形は今後、増えていくと思っています。そもそも、ソニックガーデンの事を「他の会社」だとあまり思っていません。「自分 = DIGITALJET = ソニックガーデン」が一心同体に近い形になっている事で全てが自分事になっています。

誰もが論理社員として働いたり、自宅で仕事をしながらチャットやTV会議でリモートワークができるのがいいとも思っていません。物理的に一箇所に集まって仕事をすることでお客様に価値を提供できる職種もあるでしょう。

その一方で、たった1つの正しい働き方を模索するのではなく、それぞれの人にあった働き方、契約形態など多様な選択肢があってもいいはず。その選択肢の一つとして論理社員という働き方が、今後も増えていき笑顔で働ける人が増えるといいなと思っています。

参考記事
「納品を無くした会社 ソニックガーデン。今回、リモートワークでオフィスも上司も無くしました!」

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