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「自分ではなく社会のために働く。子育てによって、私の価値観は180度変わりました」 ーー LiB 吉田彩さんの”働くママとして生きる道”【後編】

2016.04.13

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結婚、出産、育児、転職……。取り巻く環境が変わっても、仕事と育児の両立を図り続けてきた株式会社LiBの吉田彩さん。

前編では、株式会社ベーシック→株式会社LiBというキャリアを歩む中で実践してきた仕事と育児を両立する方法について伺いましたが、後編では彼女が考える、育児が仕事に与える良い影響について話を聞きました。

カフェでテレアポも……。時短勤務の私が生産性向上のために意識しているコト

— 現在、吉田さんってフルタイムで働かれているんでしょうか?

吉田:週5日出社していますが、勤務時間は9時30分〜17時30分までです。

— 営業だと、外回りが多くて自分の仕事に手がつけられない・・・。そんなイメージがあるのですが、どのようなことを意識して働いていますか?

吉田:営業なので、直近のアポイントが取れていないっていうのは致命的。そうならないために、毎日「今日は必ず2件アポを取る」と目標を決めてから、一日を始めるようにしています。

ただ、どうしてもその日の目標が達成できないまま、18時ぐらいになってしまう時もあります。その場合、18時30分からのお迎えに行き、家に帰ると、すでに19時を回っている。そこからテレアポをすると、すごく打率が悪いので、目標が達成できていない日はお迎えに行った帰りの18時30分くらいに、子どもと2人で一緒にカフェへ駆け込み、カフェでテレアポをするというのを週2ぐらいでやってます。

— カフェでテレアポ。すごいですね……。

吉田:でも、これってテレアポに限った話ではなくて。この日に掴まえたいお客さんや、この日のこの時間までにはやっておきたいこと、送っておけなければいけないメールなどが結構あるんです。

それを18時半にやるか、19時にやるかで結果が変わってくると思っています。やっぱり19時になると、電話が繋がらなくなってしまう会社もあったり、仮に繋がったとしても心象が悪かったりするので、その30分は私にとって大切なゴールデンタイムなんです。

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もちろん、この時間は私だけでなく娘にとっても楽しいようで。入るお店はカフェやファミレスなのですが、ママと向かい合って一緒にご飯が食べれる唯一の時間になっているんです。

やっぱり、普通に家に帰って、「ご飯を食べなさい」ってなると、私がバーッと家事をやっているうちに一人でご飯を食べてしまうので、面と向かってご飯を食べる機会がなかなか無いんですよ。

— 小さな子供にとって、お母さんと一緒にどこかへ行く経験ってあまり出来なかったり。

吉田:そうなんですよね。だから良い機会なのかな、とも思ってます。

“自分のため”ではなく”社会のため”に働けるようになった。子育てが仕事に与えるプラスの影響

— 一方で、「育児があるから仕事が思い通りにできない」という声もあるような気がしていて。吉田さん自身、子育ては仕事に良い影響を与えると思いますか?

吉田:私は良いことしかないと思っています。まず、マネジメントで言うと、子供が産まれる前の私のマネジメントは、自分のコピーを作ることにすごく集中していたのですが、子供が産まれてから変わりました。

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自分の血が半分入っている子でさえ、全然コントロールできないし、理解不能なことが多々ある。子育てを通して、「理解しようとしなければ理解できない」ということが身に染みて分かったので、他人をマネジメントをするには、自分のコピーを作っているだけでは絶対ダメだなと。チームメンバーのことを理解するためには、どうしたらいいのか。そこを考えることに注力をしなければいけないことに、まず気づくことができました。

そこから、コーチングを学んでいくことができたので、子供の存在がマネジメントに活きているなと思います。あとは子供ができて、何のために働くかが変わりました。これまでは、それこそライスワークと言いますか……。

— ライスワーク?

吉田:自分が自立して、ご飯を食べる。そのためには仕事しなければいけない。子どもが産まれる前は自分がいかに成長できるか。ベクトルを自分にばかり向けていたんですけど、子供ができてからベクトルが自分ではなく”社会”に向くようになりました。

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やっぱり自分の娘が、自分たちと同じぐらいの年齢になったときの社会、特に日本の経済を考えたときに、自立することが今以上に大切になると思ったんです。

世界と比較したときに、もっと日本の経済力や学力を一人ひとりが底上げしていかないと、この子たちが可哀想だなと。子供ができて、そういうことを自然に思えるようになったのは、すごく発見でもありますし、子供ができて良かったなと思うことです。

大切なのは周囲への根回し。仕事と育児の両立を図るカギは家族の理解にある

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— では最後に。仕事と育児の両立を図ろうと思っても、なかなか上手くできない人が多くいます。仕事と育児の両立を図る上で重要なことは何か、吉田さんの経験から教えていただけないでしょうか?

吉田:家族の理解を、日々積んでいくことは重要だなと思っています。そもそも、私の実家は「女性は子供ができたら働くな」という考えを持っていて、仕事と育児の両立に対して反対だったんですけど、私は「働きたい」という思いを折れずに説得し続けていて。

今でも完全に納得はしてくれてないと思うんですけど、少しずつ考え方は変わってきているのかなと思っています。

例えば、1週間くらいずっと夜遅くなってしまう日が続いたときがあって、子どもの世話を旦那に全てお願いすることできなかったので、山口県から両親に来てもらうしかない状況になったんですけど、両親は嫌な顔をせずに引き受けてくれた。

それは、「なぜ私は働くのか?」ということと、「働いているからこそ娘が犠牲になってはいけない」というポリシーを言い続けてきたで、本当に困ったときに助けてもらえたのかなと。やっぱり、小さなことを積み重ねていくことが何より大事だなと思います。

(終了)

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