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打鍵が超絶ラクになる! ヨドバシカメラ推薦・キーボードおすすめ14選

2017.03.29

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現代人の腕と指は、かつてないほど酷使されています。

一昔前まで、オフィスワーカーの職業病といえば、『眼精疲労』『肩こり』『腰痛』などがメジャーどころでした。しかし、最近になって急増しているのが『腱鞘炎』。メールにデータ入力、スマホ操作……こうした作業の繰り返しで腱鞘炎になる人が、最近は増えているといいます。

われわれ現代人がパソコンやスマホから離れて作業をする未来は、当分訪れそうにありません。ならば、その作業負担を軽減する工夫が必要でしょう。そこで今回は、パソコン作業負荷を劇的に軽減させてくれる高級キーボードをご紹介します。「キーボードなんてどれでも同じでしょ?」そんな考えをお持ちのあなたこそ、読んでいただきたい!(取材・文 大塚一樹)

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キーボードは、現代人にとって指や手に変わる“入力器官”とも言えるほど、密接に身体と関わるもの。効率アップにも、“好み”が大きく関係します。今回は、ある一定の機能性を備えた高級高機能キーボードを、機能と叩き心地、好みのアクセントも踏まえた上で厳選しました。

協力してくれたのは、日本最強の電脳街、秋葉原駅前に悠然とそびえ立つヨドバシカメラマルチメディアAkibaの2階で働く、PC周辺・サプライ専門チームの松原悠亮さん。キーボード売り場の品揃えは日本屈指というラインナップの中から、”売れ行きも含めた実態を伺っていきます。

■1:Realforce(リアルフォース)変荷重バージョン/東プレ 20,930円

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トップバッターは、高機能キーボードの代名詞とも言える東プレのRealforce(リアルフォース)。「キーボードの価値観が変わった」という人が続出するほど、機能性に優れた有名機種です。

滑らかな打ち心地の秘密は、静電容量無接点方式。Realforceの中でも、打ちやすさを追究した「変荷重タイプ」です。柔らかくて、キーを押し込まなくても迅速に反応してくれるので、文字をたくさん打つ人、データ入力の用途では非常に人気とのこと。

変荷重モデルでは、タッチタイピングのホームポジションを前提とし、小指で入力するキーを他キーよりも軽い加重で押せるようにしてあります。場所によって30g、45g、55gという絶妙な設定が、長時間のタイピングの疲労を軽減するわけです。

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■2:Realforce(リアルフォース)XE31B0/日本語108配列 墨色モデル フルキーボード 昇華印刷 荷重30g DIP付 東プレ 20,980円

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東プレRealforceからの二機種目は、すべてのキーが30gで統一されたモデル。通常のキーボードは50g程度で統一されているので、かなり軽めです。押すどころか「触れる」程度で認識してしまうので、慣れるまでミスタイプが多くなってしまう人も。ただ「タッチタイピング」と言うくらいですから、キーボードは叩くものではなく、触れて反応するくらいがちょうど良いのかもしれません。余計な力がいらない分、疲労感もありません。

■3:Realforce(リアルフォース)NG31BS-KP/日本語配列 カナ刻印無し 91キー テンキーレス/東プレ 27,660円

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フルサイズキーボードに比べて横幅がずいぶん狭いこちらは、テンキーレスバージョン。多くのキーボードがテンキーのあるなし、日本語配列、英語配列、108キー、104キーなどさまざまなバリエーションを出しています。

松原さんによると、プログラマーやライターなどには、テンキーを排除したシンプルなバージョンも売れているとのこと。需要と供給の問題なのか、キーが少ないはずのテンキーレスバージョンの方が価格は高め。ヨドバシカメラでは扱っていませんが、Realforceには「テンキーだけ、数字入力だけ」のキーボードも存在します。こちらも、本格派の人には人気のこだわり商品です。

■4:Happy Hacking Keyboard Professional2 PD-KB400WN/US配列 60キー 無刻印モデル 白/PFU 21,580円

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Realforceと並んで人気なのが、高機能キーボード二大巨頭の一角、『Happy Hacking Keyboard Professional』です。HHKB(ハッピーハッキングキーボード)と呼ばれることも多く、主にプログラマーに愛用者が多いのが特徴です。

HHKBは、Realforceと同じ静電容量無接点方式と、多くのキーボードが採用している接点ありのメンブレンというキースイッチのどちらかが選べます。人気はテンキーがはじめからついていない入力に特化したキーボード。無駄をそぎ落としたフォルムとマットな質感が、「大人の仕事道具」な感じを演出します。

ちなみにこのモデル、キートップに文字がありません。「キーに少しの違和感も覚えたくない!」という人向けに提供されているのが、この無刻印バージョンです。潔さと機能美を凝縮した、HHKBを象徴するモデルと言えるでしょう。

■方式によって違うキーボードの打ち心地

キーボードの打ち心地の違いは、主にキースイッチの方式によって左右されます。キーボード愛好家の間では、「打鍵感」という言い方が一般的ですが、キーの構造がどうなっているかで、この打鍵感が大きく変わるのです。

RealforceとHHKBが高級高機能キーボードの盟主の座に君臨しているのは、この二つのキーボードが採用する「静電容量無接点方式」のおかげと言っても過言ではありません。

静電容量無接点方式は、キーを押した際「押したキーを認識する接点と、物理的に接触しない」という特徴があります。キーを押す力は最小で済み、故障も少ない、良いことずくめの方式なのです。

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Realforceはよく「ソフトで」「しっとりした」打鍵感だと表現されるのですが、これも静電容量無接点方式を採用し、キーと基盤の間にラバーカップが挟み込まれているからこそ。開発元の東プレは、もともと東京プレス工業という社名であり、プレスの専門企業。現在も、車体などのプレス関連事業を専業にしているのです。一方、「キーボードを打っている感じが好き」という方には、メカニカル方式が人気です。

■5:FILCO Majestouch ダイヤテック 13,600円~

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「青軸」「茶軸」「赤軸」「黒軸」……。マニアックなキーボード愛好家が唱える呪文のようなフレーズ、「軸」。それは、メカニカル方式のキーボードの内部にあるキースイッチのこと。軸系メカニカルキーボードの代名詞と言えば、日本ではダイヤテックが販売している、FILCOのマジェスタッチなのです。

軸系のキーボードが、Realforce、HHKBと並んでエキスパートに人気なの理由は、その独特の打鍵感にあります。ソフトで滑らかな静電容量無接点方式と違い、メカニカル方式のキーボードは、カチッカチッという音が特徴。とくにマジェスタッチは、ドイツのCherry社製のキースイッチを採用したモデルとして高い人気を誇ります。カチカチ音を抑えたモデルもあるのですが、少なくない愛好家が、「カチカチいうからいいんだよ」と軸を指名買いしていくのです。

実はこの軸、色によって特徴が違うんです。その特徴については、次のキーボードで紹介していきましょう。

■6:ARCHISS ProgresTouch RETRO CherryMX青軸/アーキサイト 11,880円~

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松原さんが、軸の説明用に紹介してくれたのが、ARCHISSのProgresTouch RETROシリーズ。一昔前は「Cherry社製の軸を採用したキーボードと言えばFILCO」というイメージでしたが、ARCHISSのこのシリーズは軸色の店頭在庫も豊富で、好み合わせて選びやすいのだそうです。ちなみにこの日のヨドバシAKkibaでは、すべての軸色がお試し可能でした。

中でも、独特の打鍵感とカチカチ音で人気なのがこの『青軸』。これまでのどのキーボードより、キータッチ時のカチッという打鍵音が大きいのです。青軸は「クリック感」を楽しむものと言えるかもしれません。とはいえ、キー自体が重いわけではなく、キータッチは軽快そのもの。

■7:ARCHISS  ProgresTouch RETRO CherryMX茶軸/アーキサイト 11,880円~

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青軸に次いで打鍵音があるのが、茶軸です。文字どおりキースイッチの色は茶色。青軸が2007年に誕生したのに対し、茶軸は1994年から存在していて、茶軸の打鍵感が好み、慣れているというヘビーユーザーも多いのが特徴です。

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青軸の加重押下点が50gなのに対してこちらはそれよりも5g軽い45g。5gの違いですが、押したときの好みは分かれるので、ぜひ試してみてください。

■8:ARCHISS  ProgresTouch RETRO CherryMX赤軸/アーキサイト 11,880円~

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真っ赤なボディの憎いやつは、2008年に導入された最新鋭機です。真っ赤なボディといっても中身が赤いだけですが。松原さん曰く、「この赤軸はゲーマーに人気のタイプです」とのこと。動作点は茶軸と同じ45gですが、軸の性質からか茶軸よりも軽い打鍵感が得られます。

素早い入力と正確さを求められるゲーミングキーボードの世界は後ほど詳しく紹介しますが、ある意味でプロフェッショナルであるゲーマーに支持されているという赤軸も侮れません。もちろん、打鍵感が気に入れば文字入力にも使用できます。

■9:ARCHISS  ProgresTouch RETRO CherryMX黒軸/アーキサイト 11,880円~

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Cherry軸の最古参が、最も重いキータッチの『黒軸』です。もっとも「押し応え」のある重厚さを持っています。動作点は、60g。キーを押しきるのにそれだけ力がいるわけですから、疲労度だけを考えれば不利。ですが、好みの問題として「青軸や茶軸では軽すぎる」というニーズがあるそう。動作点が軽めのキーボードに比べ誤動作が少ないので、ミスタッチを嫌う人に好まれる傾向にあります。

■いわゆる“カチカチハラスメント”について

「軸色で指名買いもある」というディープな軸系キーボードの世界をご紹介しました。メカニカルキーボードを買い求める人は往々にして「クリック感」を求めます。だからこそ、時には騒音とも言えるような打鍵音をまき散らす青軸が一番人気なわけですが、そんなことを知らない人たちにとって「カチッカチッ」というキータッチ音は耳障りなだけでなくトラブルの種になります。

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しかし、青軸、茶軸愛好者に言わせれば、「あのクリック感、音があってこそ仕事のモチベーションが高まる」という声も。TPOはわきまえる必要がありますが、メカニカルキーボードのクリック感と音にはある種の高揚作用があります。職場に自前のキーボードを持ち込む機会は少ないかもしれませんが、もし、こんなメカニカルキーボード愛用者がいた場合は、音の問題より効率や能率を重視して大目に見てあげてください。

■10:Libertouch(リベルタッチ) FKB8540/富士通コンポーネント 15,320円

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かつてFMTOWNSで一世を風靡した富士通の関連会社、富士通コンポーネントが自信を持って高機能キーボードにラインナップするのがLibertouch。筐体もしっかりしていて、高級感を醸し出しています。

肝心の打鍵感はというと、Realforceほどではありませんが、柔らかい印象。これは、キートップとキースイッチの間にラバードームと呼ばれるゴムが挟み込まれているため。打鍵音はメカニカルよりもおとなしめになっています。

驚くべきは、Libertouchが採用しているキースイッチの方式。なんと世界中にもっとも普及している方式であるメンブレン方式を採用しているのです。とはいえその構造は廉価商品とは比べものにならないくらいしっかり作り込まれていて、値段相応かそれ以上の価値があるキーボードと言えるでしょう。

Libertouchの最大の特徴はそのカスタマイズ性にあります。キートップを外し、ラバードームを交換することで動作加重を変化させることができるのです。Realforceの変荷重バージョンはすでにご紹介しましたが、こちらは自分の指の癖や押す強さによって、重さを自由にカスタマイズできるのです。標準45g、オプションで35gと55gのラバーが15個ずつ付属しています。

■ゲーミングデバイスとしてのキーボード

キーボードをプロユースにフル活用する職業は、ビジネスパーソンやライター、キーパンチャーなどのデータ入力の専門家だけではありません。もっともシビアなキータッチを求めて入るのはもしかしたらこの人たちかもしれないのです。

松原さんが歩を進めたのは、これまでの区画とは明らかに雰囲気の違うエリア。デザインもなんだかメカメカしくなり、無駄に(?)光ったりボタンが多かったりするのです。

「ゲーム用のキーボードは、高速入力、高速反応が前提です。とは言っても今のキーボードでは遅延はほとんど起こらないと思いますが」

ゲームの世界では、一つのキー入力が1秒を争うこともあります。ゲーマーにとってキーボードはコントローラーと同じ。自分の手足のように使いこなせなければいけない重要なデバイスなのです。

■11:G310 ATLAS DAWNコンパクト メカニカル ゲーミング キーボード/ロジクール 10,180円

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ゲーミングデバイスの雄、ロジクールは、マウス製品でも有名なのでご存知の方もいるかもしれません。ロジクールのゲーミングブランドが「Gシリーズ」です。

ゲーミングキーボードではCherry社の赤軸を採用しているモデルも多いのですが、このモデルでは、ロジクール独自のキースイッチ「ROMER-G メカニカルキー」を搭載し、カタログの表記をそのままお伝えすれば「一般的なメカニカルキーと比較して、最大25%の高速キー入力を実現」するそうです。

G310シリーズは、ゲーム会場への持ち運びなども前提としたコンパクトモデル。ゲームをする人はもはやゲーマーではなく『サイバーアスリート』と呼ばれるほど、反射神経や身体能力を問われるそうなので、その能力に見合う入力デバイスが必要というわけです。

■12:G910r RGBメカニカルゲーミングキーボード/ロジクール 18,750円

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Gシリーズのなかでも最強のキーボードがこの910r。ゲーミングキーボードは無駄に?光っていると表現しましたが、実はこれ、無駄ではないんです。1,680万色から色や発光パターンをカスタマイズすることができて、暗い場所でも適切なキーを即座に見つけることができるのです。

さらに特徴的なのが、プログラム可能なオプションキーの存在です。これは、ゲームで複数のキーの組み合わせで使用するコマンドをあらかじめ入力しておいて自由に呼び出せるショートカットキーで、ゲーミングマウスには必須の機能になっています。

イレギュラーな使い方ですが、Officeソフトの達人なら日常的に使いこなしているショートカットキーや、Adobe系のソフトの入力を設定しておけば、作業の効率は飛躍的に向上するはずです。

■13:BLACKWIDOW CHROMA V2/Razor 24,840円

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ゲーミングキーボードからもうひとつご紹介するのが、ゲーム専業のデバイスメーカー、Razerのフラッグシップモデル、BLACKWIDOW CHROMA V2です。

長時間のプレーに配慮した手のひらを乗せるための大きなパームレストが特徴的なこのモデルは、静音、高速、高耐久がウリの自社軸を採用しています。Razer社の軸は、緑、黄、オレンジの三色展開。緑軸はCherry社の青軸に近い打鍵感で、オレンジはやや静音性を高めたもの、黄軸は新型で静音、高速応答タイプとのことです。

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Razorからはもうひとつ、少し変わったキーボードデバイスを紹介しましょう。ショートカット専用のプログラムキーをメインにした、ゲーミングデバイスです。

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俗に「左手用ゲーミングデバイス」と呼ばれています。右手はマウスを扱うので、余っている左手用にショートカットプログラムを満載した専用キーボードを置くのです。実はこれ、アプリケーションごとにマクロが組めたりするので、前述のようにAdobeのデザイン系ソフトととても相性が良く密かに使用している非ゲーマーユーザーも少なくありません。

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■14:Natural Ergonomic Keyboard 4000 (ナチュラル エルゴノミック キーボード 4000)/Microsoft 6,150円

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ここまで、キーボードの中身、メカニカルな部分や打鍵感を中心に話を進めてきましたが、これとはまったく違う方向性で高機能を志向しているのが、エルゴノミクスキーボードです。エルゴノミクスとは、機械などを人間が扱いやすいように設計、デザインすることを指し、日本語では「人間工学」と訳されています。一番無理のない姿勢で体に負担をかけずにキータッチができるよう、考え抜かれたキーボードです。

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「独特なキー配列なので、タイピングに慣れるまではかなり大変ですね」。松原さんが言うように、激打で身につけたタッチタイピング、ブラインドタッチはエルゴノミクスキーボードには通用しません。右手と左手の役割を完全分業制とし、自然な姿勢で入力するエルゴノミクスキーボードは、「腱鞘炎が治った」「長時間の入力に一度使ったら止められない」という声が多いのです。

本来であれば、エルゴノミクスキーボード最強機種と名高いアメリカKinesis社のAdvantage Contoured Keyboardsも紹介したいところなのですが、ヨドバシさんには取り扱いがないとのこと。松原さんによると、「希望が多ければ取り扱う可能性もあるかもしれません」ということなので、今後の動向に注目したいと思います。

■まとめ

高機能高級キーボードの世界、いかがでしょうか。普段何気なく叩いているキーボードにはこんなにも奥深く、こだわり甲斐のある世界があるのです。

長時間労働によって酷使された腕や指は、キーボードの善し悪しでさらに深刻な慢性的症状を生むかもしれません。たった数g、ほんの少しの違いでと言う人もいるかもしれませんが、塵も積もれば山となる。一回一回のキータッチでは違いが出なくても、数万回、数十万回とキータッチを重ねるごとに微妙な差が大きな差につながるのです。

スマホの普及でキーボード離れが進んでいますが、長文入力にはまだまだキーボードに一日の長があります。やがて思考がそのまま入力されたり、文字を介さずにコミュニケーションを行えたりする未来が来るかもしれませんが、まだしばらくは、入力デバイスとしてのキーボードが必要です。キーボードは毎日使う仕事の道具。そう思えば、ある程度の資金を投じて自分に合ったキーボードを探してみるのもアリなのでないでしょうか。

<了>

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