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新たな働き方の実現に向けて動き始めた取り組み。「ママさんグロースハッカー」は未経験から在宅で月収30万円を目指す。

2016.03.01

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2月23日(火)に渋谷のコミュニティスペース「dots.」で開催された、Kaizen Platform主催のイベント「Japan Growth Hacker Awards」。

「グロースハッカー(Growth Hacker)」という職種を聞いたことはありますでしょうか?WEBサイトやスマートフォンアプリの分野で、画面や機能の改善をしながら、そのサイトやアプリを成長させることを、「グロースハック」といいます。グロースハッカーとは、こういった改善を行う人たち。A/Bテストやデザイン変更など様々な改善施策を行い、そのサイトの売上を上げたり、アプリの課金を増やしたりします。

このイベントは、1年間を通して目覚ましい成績を残したグロースハッカーを表彰することがメインとなっていますが、その他にも様々な取り組みが発表されました。

数ある発表の中、最も印象に残ったのが「グロースハッカー」を創出・育成するための取り組み。地方在住の人やママたちが、時間や地域の制限を超えて働けるよう、幾つかのプログラムが実施されているというのです。

ここでは、新しい働き方を創出すべく、企業が草の根的に取り組んできた活動の内容を紹介していきたいと思います。

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イベント中の様子

ママにも「グロースハッカー」という働き方の選択肢を。子育てをしながらでも働きやすい世の中を創るための取り組み

アルバイトの求人情報誌「タウンワーク」を運営しているリクルートジョブズは、「子育てしながら働きやすい世の中を共に創る」を目的としたプロジェクト「iction!」を実施。

行政と連携しつつ、「ライフイベントに合わせながら柔軟に働きたい」と考える全ての人が、いつでもどこでも活躍できる環境づくりを積極的に推し進めています。

その環境を実現するための取り組みの一つとして、まずリクルートジョブズが着手したのは、「女性特化型グロースハックチームの設置」。

女性ユーザーを多く抱える「とらばーゆ」「リクナビ派遣」といったサイトのCVR(コンバージョンレート)などを改善しようと思った場合、男性目線だけでなく”女性目線”での改善アイデアも重要になります。

そうした背景もあって、リクルートジョブズでは女性のグロースハッカー8名によってサイトの改善に着手し始めていっているそう。ちなみに結果も順調に出ているそうで、「とらばーゆ」の求人一覧ページで101.7%のCVR向上も…!

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株式会社リクルートジョブズ とらばーゆ編集長 金 亨碩さん

また、2015年の9月からママ向けのWebグロースハッカー養成講座「ママグロースハッカーズ」も始めています。これはKaizen Platform、デジタルハリウッド福岡校と手を組み、家事や育児で時間に制限がかかってしまいがちなママ達でも、クラウドソーシングで一定の収入を得られるようにするために始めたもの。

「グロースハッカー」と聞くと、敷居が高いと思ってしまいがちですが、この取り組みでは未経験や経験の浅い子育て中のママでも安心して学べるカリキュラムを設計。それが功を奏してか、12名の応募枠に対して3倍の人数、36名の応募があったとのこと。

5ヶ月目にして福岡市のWebリニューアル案件を担当!「ママたちが在宅で30万円稼げる仕組み」を構築するための挑戦

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「ママをグロースハッカーに」というコンセプトのもと、2015年の9月から開始された同プロジェクト。前例のない取り組みながらも、開始から2ヶ月目で「とらばーゆFashion誌面広告」のデザインにチャレンジし、実際に3案が採用され、タウンワークに掲載されたそう。

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その後も、プロジェクトは順調に展開されていき、受講開始から3ヶ月目には絵本ナビの絵本定期購読サービス「絵本クラブ」のWebサイトのリニューアルを12名全員が提案。さらに4ヶ月目には1月は福岡の商業施設である「イムズ」にある店舗のWebリニューアルを担当するなど、ママだからこそ持つ知見をフルに活かし、様々なWebサイトのリニューアル案件に携わっていきます。

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そして5ヶ月目。これまでの仕事における”質の高さ”が評価され、ついに福岡市農林水産局のWebリニューアル案件の依頼も舞い込んでくるほどに。現在、12名のメンバーでSkype MTGをするなど、クライアントが満足するデザインの提案に向けて12名全員が力を合わせているそう。

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受講開始から順調な滑り出しを見せている、ママ向けWebグロースハッカー養成講座「ママグロースハッカーズ」。今後の展開として、デジタルハリウッド福岡校が考えているのは「ママたちが在宅で30万円稼げる仕組み」を構築すること。

取り組みが評価されていけば、ママグロースハッカーズを法人化することも検討しているそう。

また、リクルートジョブズは、Kaizen Platformと協働でママ達のグロースハッカーとしてのスキルを実務レベルまで向上させ、グロースハッカーとして働けるようにするための支援を行っていくとのこと。

地方の学生にもWeb業界で働く機会を与える。パソナテックが取り組む、地方の学生のキャリア形成支援

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株式会社パソナテック 粟生万琴さん

もう一つの事例として、イベント内で紹介されたのが株式会社パソナテックが運営する、人材エージェント型のクラウドソーシングサービス「Job-Hub」による地方学生のWeb教育の支援。

東京にはインターンを募集するIT企業も多く、都内在住の学生はインターンを通してITの仕事に触れることができますが、地方はそもそもインターンシップの受け入れ先が少ないため、ITの仕事を経験することが困難な状況にあります。

「Job-Hub」はその状況に目をつけ、「地方の学生も地元でITの仕事を経験してもらいたい」という思いから、グロースハックプログラムを提供する取り組みがスタートしました。

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プログラムの内容は、Kaizen Platformを活用し、ハンズオンセミナーを通じてグロースハックスキルの向上、また実際にグロースハッカーとして報酬を得るためのサポートをするというもの。

実際にプログラムを開始してから、佐賀大学、広島大学、広島工業大、名古屋大、情報科学芸術大学院大学(IAMAS)と提携。授業を通して、グロースハックの知識を身につけた後、Kaizen Platformのオープンオファーに挑戦してもらっているそう。

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また、提携先の佐賀大学では、グロースハックチャレンジプログラムが単位認定講座として認められ、スキルを学びつつ、実務を体験することも可能に。

さらに、時間や場所の制限に囚われることなくグロースハックについての知識が学べるよう、「スクー」と連携し、オンライン動画講座を開設。これにより、いつでもどこでもグロースハックを学ぶことができます。

時間・場所に囚われない新しい働き方。「グロースハッカー」は職業として定着していくか?

多様性が求められるこれからの時代、時間・場所に囚われない働き方は当たり前になっていくことでしょう。そんな中、新たな選択肢として浮かびあがった「グロースハッカー」という職業。

海外に比べ、職業として定着しているとは言えませんが、大企業が先導して、グロースハッカーの育成に力を入れるのは良い動きのように思います。グロースハッカーは新たな働き方の選択肢として定着していくのか。今後の動きに期待していきたいですね。

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