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男子中学生がなりたい職種第1位に「ITエンジニア・プログラマー」が輝いた!

2017.05.31

男子中学生がなりたい職種第1位に「ITエンジニア・プログラマー」が輝いた!

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ソニー生命株式会社が実施した「中学生が思い描く将来についての意識調査2017」で、男子中学生が将来なりたい職業第1位が「ITエンジニア・プログラマー」(24.0%)であることがわかりました。男子高校生部門でも「ITエンジニア・プログラマー」(20.8%)が3位の「ゲームクリエイター」(12.5%)、2位の「ものづくりエンジニア(自動車設計や開発など)」(13.3%)を大きく引き離し、首位に輝いています。人気の高そうな公務員に至っては、中学生部門では11%の6位、高校生部門では11.8%の4位と、意外な結果です。

ITエンジニアといえば、新3K(きつい、厳しい、帰れない)と揶揄されることもあり、ブラックなイメージを抱いている人も多いかもしれません。厚生労働省のデータによれば、情報通信業は他の業種と比べ、年間総実働時間が長く、週の労働時間が60時間以上の雇用者の割合が高い産業といわれています。

長時間労働が慢性化してしまう原因はプロジェクトや会社によって異なりますが、複数のエンジニアがチーム単位でプロジェクトを進めていくため、進捗管理や品質管理が難しいことが考えられます。個々の経験やノウハウに依存しがちで、業務が属人化しやすい特性もあるため、プロセスを丁寧に企画しないと後工程に影響が出て長時間労働に陥りやすいのです。

しかし昨今では、IT業界が人手不足の業界上位に安定してランクインし、ITエンジニアの求人倍率は他の職種に比べても高めです。スキルの高いエンジニアであれば、景気が回復基調にある今なら高収入で転職するチャンスもあり、職場を選ぶこともできるでしょう。

ただ、技術革新が目まぐるしく、常に勉強し続けないと変化のスピードについていけないことから、大変な仕事であることは間違いありません。にもかかわらず、なぜ今、多くの男子中学生が将来ITエンジニア・プログラマーになることを望んでいるのでしょうか。

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出典:『ソニー生命』ホームページより
http://www.sonylife.co.jp/company/news/29/nr_170425.html

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「公務員」を抑え、「ITエンジニア・プログラマー」が1位に

あらためて今回の調査結果を見てみましょう。興味深いのは、いつの時代も高い人気を誇り、女子高生がなりたい職業ランキングでも1位に輝いている公務員を抑え、男子中学生、男子高校生部門で「ITエンジニア・プログラマー」が1位に輝いている点です。特に男子学生に人気の高い「ITエンジニア・プログラマー」ですが、男子学生たちはITエンジニアの仕事を「手に職がつく」「需要があって食いっぱぐれない」という理由だけで選んでいないでしょうか。ネットではこの結果に対し賛否両論あり、物議を醸しています。

このように現役エンジニアと思われる方々からはリアルな意見も。さらに、こうした憶測も飛んでいます。

たしかに、このツイートにもあるように、昨年大ヒットしたドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」で星野源が演じていた京都大学出身のシステムエンジニア津崎に憧れを抱いている男子中学生が多いという推測もできます。「システムエンジニアになれば、ガッキー(新垣結衣)のような綺麗な奥さんをもらえる」というイメージを今の男子中学生は抱いているのでしょうか。もしくはソーシャルゲームで一発当てて、IT長者になろうと考える若者が多いのかもしれません。

しかし、中学生とは言え、人生を左右する大切な進路をそんな安易な理由で選ぶとは思えません。おそらく、ITの急速な普及に伴うITエンジニアの人手不足を男子中高生たちも薄々感じているのではないでしょうか。経済産業省の発表によると、2030年には約59万人のITエンジニアが不足すると予測されています。少子高齢化が加速し、将来のIT業界を担う人材もますます高齢化していきます。

2020年には小学校でプログラミングを必修科目にする動きもあり、政府もIT人材の育成に本腰を入れ始めています。中学校では技術・家庭科の「情報とコンピュータ」という授業で、インターネットを活用する基礎や情報モラルについて教えているし、高校でも「情報の科学」という項目を選択した学生には、プログラミングの基礎を教えています。

こうした背景があるからこそ、ITエンジニアになりたい中高生が増えていることは決して不自然ではありません。しかし、上記のツイートにもあったように、今の中学生たちが現場の最前線で活躍するITエンジニアやプログラマたちの実態を実はよくわかっていないことも事実です。

「長時間労働」や「多重下請け構造」など、さまざまな課題を抱えているIT業界だけに、政府も働き方革命の推進を急いでいます。事実、最近ではリモートワークやフレックスタイム制など、柔軟な働き方を取り入れているIT企業も増えているようです。

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IT業界にも働き方革命の兆し

たとえば、日本ヒューレット・パッカードでは、
・育休・時短勤務
・在宅勤務制度
・フレックスタイム制
などの制度を導入し、男性社員が育休を取得するケースも珍しいことではないそうです。

また、日本IBMでも日本ヒューレット・パッカードと同じく、産休・育休・時短勤務を活用する女性社員が多く、社内保育園も完備しています。さらに、自宅で仕事ができる「e-work」制度で、育児やプライベートと仕事を両立している社員も多いようです。

そして、社員数約6000人、社員の8割がエンジニアという富士ソフトでも、標準労働時間の削除や、在宅・サテライト勤務の導入などを積極的に推し進めています。結果、PL・PMの約7割が在宅勤務を経験するまでになり、2017年2月にはこうした取り組みが高く評価され、同社は日本テレワーク協会主催の「第17回テレワーク推進賞」で会長賞を受賞しています。

上記はほんの一例ですが、IT業界でも着々と働き方革命を推進する流れは浸透しつつあります。柔軟な働き方を推し進めるIT企業が増えることで、現役ITエンジニアもITエンジニアになることを力強く若者たちにオススメする日が来るかもしれません。今の中学生たちが就職する時期を迎え、夢を抱いてIT業界の門を叩いたときには、この流れがさらに加速していることでしょう。ITエンジニアに憧れる男子中高生たちの期待を裏切らない環境作りが、今のIT業界には求められているのかもしれません。

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