上司が変われば、社会が変わる!ITイクボスフォーラムで注目を集めた川島高之氏の「イクボス戦略」

2015.12.22

6月13日に開催された、NPO法人ファザーリング・ジャパン主催『ITイクボスフォーラム』の中から、三井物産ロジスティクス・パートナーズ株式会社社長、川島高之氏の講演内容を前編・後編に渡ってご紹介します。

現在の日本における労働環境について、そして従業員や部下の育児参加に理解のある上司「イクボス」が企業、社会に与える大きな影響について考えていきましょう。

後編:ワークライフバランスとは、企業が儲かるための「経営戦略」である。川島高之氏が語るイクボスの心得

「なぜイクボス?いつからイクボスやろうと思った?」の意味がわからなかった。

川島さんは現在、自身が代表取締役を務める企業の仕事だけでなく、地域活動でのPTA、少年野球でコーチ、さらにはNPO活動など、会社の仕事以外にも平行して様々な活動をされています。

そんな川島さんは以前、「24時間戦えますか?」というフレーズで一世を風靡(ふうび)した某栄養ドリンク剤のCMのモデルになったともいわれる総合商社に勤務していました。

日々忙しく仕事をこなす中でも、プライベートの活動や地域活動へ参加する姿に、記者から取材を受けることになります。

その際に記者の方に聞かれたのが「なぜ総合商社にいながら仕事以外でもプライベート活動や、ソーシャル活動をやっているんですか?」という質問でした。しかし、川島さんは始め、その質問をしている意味がわからなかったといいます。

川島「人生2、3回あったら、今回はワーク・ワーク・ワーク、次にワーク・ライフ・ライフでいって、最後にワークライフバランスでいこうとか思うんだけど、残念ながら人生って一回しかないですよね。でも一回しかなかったら全部やりたいでしょ?

それに子どもが自分の目の前にいて、一緒に過ごせないなんてあり得ないよね。あるいは地域活動をしていて友達ができたら、そいつらと地域のオヤジの会とか、少年野球とか地域の活動とか。

先送りして50歳にでもなったら体が持たない。30歳のとき、40歳のときにやりたいと思ったらやらざるを得ないよね。やりたいと思ったらやるべき。そういうふうにやっていたら自然に3つやるようになっていて。」

なぜ「イクボス」が「ワークライフバランス」を推進している会社は業績がいいのか?

川島さんは登壇中、イクボスを中心に社内でワークライフバランスを推進している企業は“業績が伸びる”ということを度々主張されていました。川島さんは特に以下の点におけるメリットが大きいと言います。

・視野や人脈が広くて、多様性が身につく
・段取り上手になる
・コミュニケーション能力の向上
・組織運営力が向上する
・ダイバーシティが生まれる
・働く意欲が高まる
・部下のやる気が高まる

ダイバーシティ人材×ダイバーシティ人材=ダイバーシティ組織

部下や上司が私生活にもコミットすることによって、様々な効果が生まれます。特に複数の居場所や名刺を持つことで、その人の頭の中で生まれる“化学反応”が良い効果を生むと語ります。

川島「当然、会社だけという人より会社以外にも居場所がある人の方が頭の中で化学反応を起こせる。いわば、個人の中でダイバーシティを起こせるわけですね。そういう人が集まったダイバーシティ組織というのは、“ダイバーシティの2乗”で業績が良いというのは言うまでもないわけですよね。」

「平日の夜に子どものリトルリーグの試合に来ないのは、日本人の父親だけ」

海外、特にワークライフバランスの考え方が浸透している欧米諸国と日本との対比について、川島さんはこんな話をされていました。

川島「特に北欧など平日の夕方、当たり前のようにバギーをひいている男性がいっぱいいますよ。特に北欧、スイス、ドイツでは当たり前で。

あるいはニューヨークのマンハッタンで、すごく忙しい投資銀行の弁護士が『週に一回は17時に会社を退社して、18時からリトルリーグで少年野球のコーチやっているよ』って。平日でもお父さん同士が交代で、週一回早く帰っているわけなんですよね。

で、その人たちに聞いたら、『そういえば日本人の子どもいるけど、父親は一回も見たことないな…。試合の時だけだよ。』と言うんです。」

これは今後、海外進出を予定している企業にとっての話ではなく、海外からも優秀な人材に来てもらうためには、こういったギャップは埋めていく必要があるのかも知れません。

–前編はここまで!後編では「イクボスになるための重要な心得」「イクボス、ワーク・ライフ・バランスを推進することは儲かることである」というお話を紹介します。併せてご覧ください!

後編:ワークライフバランスとは、企業が儲かるための「経営戦略」である。川島高之氏が語るイクボスの心得

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