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「テレワークがあれば子どもとの時間をもっとつくれた」先駆者が語る今、テレワークをすべき4つの理由(前編)

2016.12.12

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「バリバリ仕事をしたい。でも、結婚して子どもも産みたい」

そうした思いを実現するために子どもを産んだあと、保育園を探す保活で苦労する女性がいます。保活で苦労するこのような女性をサポートするために企業内保育スペースを設置する企業もあります。

一方、ワークスタイル変革に取り組む家田佳代子さんは違うアプローチを提唱なさっています。

そのアプローチとはテレワークです。テレワークとは、モバイルワークや在宅ワーク、サテライトオフィスなど、オフィス以外で働くことをいいます。このテレワークには4つの利点があるそうです。ご自身のテレワークの経験を軸にお話を伺いました。

家田 佳代子(いえだ かよこ)
(株)インテリジェンス ビジネスソリューションズのワークスタイル変革ディレクター。自身が母親の介護のためエンジニア部門の管理職として勤めていた会社を退職後、半導体メーカーでテレワークシステムを導入。介護をしながら業務を可能にする。 その後、鉄道系ICカード会社にて情報セキュリティ責任者に就任。女性支援会社を設立し代表取締役社長兼CEOを務めた後、2014年インテリジェンス ビジネスソリューションズに入社しディレクターに着任。ワークスタイル変革事業を立ち上げる。

保育園に子どもを通わせつつ、管理職になるため男性社員の3倍働いていた!

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— 家田さんはかつての職場でエンジニアとして働いていた当時、男性同僚の3倍働いていらっしゃったそうですね。そういった働き方をなさっていた理由は何ですか。

家田:1990年代、女性は管理職にはなれなかったんです。結婚をしたら女性は家に入るという時代。そのまま働き続けると「まだ働くの?」と言われていました。

— 信じられません!

家田:そういう環境では、男性と同じだけ働いていても、男性のほうが人事評価が高いんです。男性の2倍働いてやっと同じ。管理職になろうとするなら3倍は働かないとなれませんでした。

— そもそも、管理職を目指された理由は?

家田:シングルマザーだったんです。子どもを育てるためには働かなくてはならない。エンジニアのキャリアアップは2つに分かれます。

職人のようにプログラミングを極めるか、管理職になるか。この2つの分かれ目が、30代にやってきます。この分かれ目で、管理職になるほうを私は選んだんです。

— 管理職になるためとはいえ、シングルマザーで3倍働くと大変ですよね?

家田:子供を保育園にいれたかったのですが、待機児童として一年半待ちました。シングルマザーだったので「働かないと生きていけない」と、毎日のように役所に通ったりしました。

そうしたやりとりを繰り返して2ヶ月経った頃「近くの保育園は空いてないけど、自宅から遠い保育園なら空いています」とようやく連絡がきました。家から遠い保育園に預けて、また自宅の最寄り駅に戻ってきて会社に通うという生活がはじまりました。。

— それは大変ですね!しかもその時、3倍働きながら?

家田:その頃は時短勤務という制度はなかったので大変でした。育児休暇も、制度はあるけど取る人はいない時代。だから育児休暇をとったあと私が会社に戻ると「、仕事を休んでおきながら、戻ってくるなんてあり得ない」といったバッシングを女性社員から受けたりしました。

— じょ、女性からですか?

家田:逆に男性のほうが、小さい子どもがいたりするので、理解がありました。当時の男性課長にも子供がいたので「授業参観へ行っていいですよ」と言ってくれたり。

— とはいえ、保育園のお迎えがあると大変ですよね。

— 保育園のお迎えの時間は何時でしたか?

家田:当時の公立の保育園には延長保育というものがなく、夕方6時で終わっていました。

— え!それだと、フルタイムで働いていたら間に合わないのではないですか?

家田:間に合いません。もう誰もいない保育園の門の前ででうちの子の手を先生が引いて泣きながら待っている、という状況でした。

— つらい話ですね…。

子どもが楽しみにしていたディズニーランド行き、業務の緊急対応が発生し台無しに?!

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— バリバリ働いていた当時、犠牲になっていたことは何でしょう?

家田:3倍働いていた頃の犠牲になっていたのは、やはり子どもだったと思います。うちの子は働く私の姿を見て、OLにはなりたくないと美容師になりました。

— お子さんがそこまで考えるということは、相当な体験が他にもあったとか?

家田:子どもに一番つらい思いをさせた「ディズニーランド事件」がありました。

— 事件!それは相当ですね?

家田:事件は言い過ぎかもしれません(笑)。「この日は休みにするから一緒にディズニーランドに行こうね」っと子どもと約束をしていました。2カ月ほど前からの約束です。当日、ディズニーランドへは行けたのですが、電話がかかってきてしまって。

— ま、まさか仕事の?

家田:そうです。仕事で問題が発生したんです。

「システムを販売しているベンダーに対応をお願いしたんだけど、ベンダーではどうにもならないからすぐに来てくれ」と言われちゃって。

「子どもと今ディズニーランドなんですけど。やっと休みが取れたのに、そりゃないでしょう」

そう言って食い下がりました。でも、「タクシー代を出すから」と言いくるめられて…。

— 交通費の問題じゃないのに!

家田:子どもに「ちょっと会社行かなきゃいけないんだよね」って話しました。すると、子どもは大泣きです。「パレードが見れない」って。

保育園のお迎えで子どもを一人で待たせていた時も、ディズニーランドでの出来事も含めて、子どもをだいぶ犠牲にしたなと思っています。そういう子ども時代の経験があると、OLにはなりたくないと思いますよね…。

— その当時に外出先でも仕事ができるモバイルワークがあればお子さんはディズニーランドを楽しめたかもしれませんね。

家田:そうなんです。モバイルワークがあれば子どもを犠牲にしなくて済みました。在宅ワーク自宅でテレワークしていれば長い時間保育園に子どもを預けることもありません。保育園の門で子どもを一人待たせなくて済んだでしょう。ディズニーランドでも、どんな場所でもモバイルワークがあれば、緊急の事態に対応できたはずです。

いよいよテレワーク4つの利点を伺う後編へ続きます。

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