もう「将来なくなる仕事ランキング」に怯えない!今、キャリアの“組み合わせ”について考える

2016.01.12

近年のIT、ICTを中心とした技術の進化、特に最近ではAi(人工知能)技術の著しい進化により「将来◯◯の仕事はロボットに代替される」といった話題を頻繁に見かけるようになりました。

それによって、「自分が就いている仕事が無くなってしまうのでは?」といった不安や、「その業界に飛び込んだ人はどうすればいいの?」という不安を抱えている方も少なくないはずです。

今回、Work Switch編集部としては、これまでにご紹介してきた先駆者たちの事例を踏まえ、そういった問いに対する一つの回答をお伝えしたいと思います。

一つの職業にこだわらずに、複数の可能性を平行に走らせる

変化の多い現代では、勤めている会社の経営状況によって、注力する事業が突然、変更することだって何ら不思議ではありません。それによって自分の仕事内容が大きく変わってしまうこともあるでしょう。

それどころか、慣れない部署への異動や子会社への出向、場合によっては意図せずに会社を退職しなければならないような状況に陥る可能性も十分にあります。

そういった厳しい状況に遭遇する前にできることとして、現在の仕事や職業にとらわれ過ぎず、「複数の可能性を走らせておくこと」がリスクヘッジ策となります。

山田:僕の職業「ポータルサイター」もまさに新しい職業として誕生したばかりですが、20年後はAIに取られている職業かもしれません。そう考えると、一つの職業にこだわらず「複業」ができるように、柔軟な考えを持つことが大事なのではないかと思っています。

参考:ドローン士、バズプランナー「未来ジョブ」を考えてみた

そのために、自分が勤務している会社以外の場面でも積極的にいろいろな人と関わる機会を持つことがポイントです。

以前に紹介した『2枚目の名刺』と呼ばれるような活動に取り組んでみるのも良いでしょうし、「時間がとれないけれど、せめて情報だけは…!」という方であれば『オンラインサロン』で情報収集するだけでも一定の効果が期待できます。

また、川島高之さんのように自分自身の会社の仕事だけでなく、地域活動やNPOの活動に参加してみることもできます。子どもをお持ちの方であればPTAの活動に参加してみるのも良い経験になるかも知れません。

いずれにせよ、現在の仕事や勤務状況に何かしらの不安要素があるのであれば、できる範囲からでも実際に行動してみることが大切です。

スキルの組み合わせで、希少な人材に

今後、どんな環境になっても生き残っていける人材になるためには、「高度な専門性を備えている人材」か、「独自性が高く希少な人材」を目指すことをおすすめします。

高度な専門性を備えている人材ということで言えば、「圧倒的な生産性を誇るプログラマー」や「その人にしかできない表現が可能なデザイナー」といったように、職人的に特定の分野を突き詰めて、高いスキルをもって価値を発揮するタイプの人材のことを指します。こちらは比較的イメージをしやすいのではないかと思います。

一方で、「独自性が高く希少な人材」に関しては、自分が持つ複数の分野の知識やスキルを掛け合わせることで、独自性を高め、人材としての希少性を高めていく戦略です。

岡野:僕は漫画家としての活動と、会社員としての活動に関して、融合できる部分は融合していきたいと考えています。

漫画家としての活動のおかげで、会社の仕事を効率的に行えるようになったと感じる場面も多々あります。

参考:会社員ときどき漫画家。妻子持ちサラリーマンが仕事&プライベートをまるごと楽しむ方法

以前にインタビューした岡野純さんはまさにこのタイプで、「会社員×IT(ライフハック分野についての知識)×漫画家(漫画を書けるスキル)」という3つの要素を組み合わせることで、独自性を備えた人材になり得たと言えます。

また、こちらも以前にご紹介した大﨑祐子さんについても同様です。彼女の場合は「熊本(地方)×女子大生×リモートワーク」という3つの要素の掛け合わせが、彼女のブランディングに大きく貢献しているのではないかと考えます。

いきなり特定の分野で「10,000人に1人の人材になる」というと非常に困難に聞こえますが、「100人に1人」のスキルと「100人に1人」のスキルを掛け合わせることができれば(1/100×1/100)、それだって立派に「10,000人に1人の人材」になり得るわけです。

「組み合わせの要素」は趣味や属性でもOK

ここで触れておきたいのが、「組み合わせる要素」は必ずしも仕事で得たスキルだけではなく、場合によっては趣味(岡野さんの例であれば漫画を描くこと)や個人の社会的な属性(会社員、女子大生等)もその対象となり得ることです。

地方に住むことが都心で働く人たちとの差別化に繋がったり、主婦であるからこそできる仕事や考えられる企画もあったりするわけです。

特に、綺麗な折り紙があるからプレゼント型にしたら可愛いのでは?とアイデアを出し合いました。(中略)会場に訪れたお客さん等からも好評で、ママだからこその、あたたかいサービスを提供できるという自信にもつながりました。

参考:子育て仲間が復職の決め手!長野のコワーキングスペースで働くママの仕事事情

こういったものは、意識的に作っていくこともありますが、既に誰でも一つや二つ、他の人とは違う何かを持っているはずなのです。外へ外へと目を向ける前に一度、自分自身を見つめなおす機会を設けてみると、意外な武器が見つかるかも知れません。

また、万が一そういった対象が自分自身にないという方であっても心配ありません。例えば、それが「特定の誰か」を応援したいというように“外へ”向けられた気持ちであっても良いわけです。

高校時代に、絵がめちゃくちゃ上手い同級生がいたのですが、いわゆる「スクールカースト」という階級社会のせいか、その実力がまっとうに評価されていないと思ったんです。

(中略)

その状況に「自分なんかより、もっとスゴい人がいるやん!」という疑問が沸いてきて、私は自分をPRするよりも、彼をPRしなければいけないな、と感じたんです。だから私は美大に行って、彼らの側にいながら、その魅力を伝える営業マンになろうと決めました。

参考:突き動かすモチベーションは“現状に対する疑問”。塩谷舞(しおたん)のアタマの中を覗く

まとめ

ニュースや新聞では、やたらに将来への不安を煽るような見出しや内容を目にすることが多い傾向にあります。もちろん、知識としてそういったことを知っておくことも重要ですが、あまりにも鵜呑みにして悲観的になり過ぎてもいけません。

将来のことをある程度予測することはできても、確実に言い当てることは誰にもできません。ましてや自分の将来のことであれば尚更、他の誰かの意見に流されるのではなく、自分自身で能動的に切り拓いていく必要があります。そしてきっと、そんなふうに能動的に動くことができたのならば、これから数十年間も続く仕事人生もきっと明るいものになるのではないでしょうか。

参考:諦めきれない夢にむけて独立したサラリーマンが語る、熱く生きる7つのコツ

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