ホラクラシー型組織

ザッポス、パタゴニア、エバーノート。先進企業で広がる「ホラクラシー型」の組織って?

2015.11.24

ホラクラシー型組織従来の企業では、部長−課長−係長といった上下の関係が存在する、いわゆる「ヒエラルキー型」の組織が一般的です。

しかし、近年それに相対する新しい組織形態として、「ホラクラシー型」組織という形態が米国の企業を中心に広がりをみせています。

今回は、そんな「ホラクラシー型」組織の特徴や、企業に対するメリット・デメリットについて、先行事例を踏まえて紹介していきます。

どういった企業が「ホラクラシー型」を導入しているのか?

ホラクラシー型組織

2007年、米国のソフトウェア企業の創立者であるブライアン・ロバートソン氏が、「ホラクラシー」という理論を提唱し、そこから以下のような企業に着々と浸透してきました。

「ホラクラシー型」組織が導入されている代表的な企業

・Zappos
・Airbub
・Medium
・Patagonia
・Evernote

「ホラクラシー型」組織の3つの特徴

ホラクラシー型組織

従来の「ヒエラルキー型」組織と比較して、「ホラクラシー型」組織にはどのような特徴があるのでしょうか?簡潔にまとめて、以下の3つの特徴があります。

1.柔軟な組織形態

“上司がいなくなる”というのが「ホラクラシー型」組織の一番のポイントとなるでしょう。上下関係をなくすことにより、全ての従業員が対等な立場となります。そして、それぞれの特徴を活かして適材適所な人事配置を行います。つまり、“自律したサークル”のような形で各人が機能するのです。

2.長所を最大限に尊重した役割分担

ホラクラシー型の組織では、人ありきではなく、やらなければならない仕事ありきで組織が構成されます。そのため、それぞれの人材の自身の能力を最大限に発揮できるようなタスクを選択し、集中して取り組むことで組織に対して大きく貢献することができます。

3.主体性の強化

細分化したチームそれぞれに意思決定の権限と機能を分散し、全体を自律、自走させます。それにより、企業のビジョンの理解が進み、スピーディーな行動が促されるといったメリットがあります。

一方ではこんな課題も・・・

ホラクラシー型組織

ここまで見ると、メリットが多いように見える「ホラクラシー型」組織ですが、実際は以下のようなデメリットがいくつか存在します。

まとめるリーダーの不在による影響

上下関係がなくなり、全従業員が対等な立場になるということは、何か問題が起こった場合にその判断を委ねるポジション、つまり“リーダー的存在”の人物が不在になるという点です。従業員は、その問題について文句を言う代わりに、自ら率先して解決に向かわなければいけません。

自由になることがパフォーマンスの低下に繋がることも

階層というヒエラルキーがなくなり、自由の身になった人間のパフォーマンスは低下するという意見が「ホラクラシー型」組織に対して根強く存在します。

階層のないチーム内にも、自然にオフィス政治が生まれる

どんな組織であっても、複数名のチームの中には自然と立場によって差が生じます。組織によっては階層をなくしても、社内政治が残るという可能性が考えられます。

「ホラクラシー型」組織は、まだまだ日本でも少しずつ知られ始めたばかりの組織形態です。課題はあるにしても、この組織形態を利用した成功事例が増えていくことで、今後さらに「ホラクラシー型」組織を採用する企業が広まっていく可能性があります。

最後に

近年、様々な形で“新しい働き方”が提唱されるようになってきました。顧客や従業員の満足度を上げるための取り組みが増え、それぞれの働きやすい環境が構築されてきています。

今回紹介した「ホラクラシー型」組織は、課長・部長などの役職がなく、上下関係がないフラットな組織形態。従来の考え方では到底辿り着かなかった考え方かもしれません。

しかし、今後の発展具合によっては、日本企業の働き方に新たな選択肢が加わるかもしれません。スピーディーに流れていく社会の動きから目を離さないようにしておきましょう。

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