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TVチャンピオン大食いの女傑がIT起業?!大食い活動も事業化するって、どういうことですか?

2016.08.02

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皆さんは、TVチャンピオンの大食い選手権をご存知だろうか? ギャル曽根やジャイアント白田などをこの番組はバラエティに送り込むなど、一時、ムーブメントとなった番組である。

この番組から、異例の転身を遂げた人物がいる。それが今回の主役、ロシアン佐藤氏だ。2016年5月、ロシアン佐藤さんはITスタートアップを起業した。インターネットメディア等の企画・制作・運営などを東京都台東区で行っているエッジニア合同会社が起業した会社だ。

佐藤氏の前職のSIer(エスアイアー。各企業の情報システム構築を設計・開発・運用する会社)における同僚であった塚田賢一郎氏がFounder & CEO(最高経営責任者)を務める。ロシアン佐藤氏はFounder & COO(最高執行責任者)である。つまり、二人が共同創業者となっている。

その二人の前職で、自分がチャレンジしたい事とやっている事が異なっていたのが起業のきっかけ。そんな悩みに直面することがあなたもあるかもしれない。

この悩みに正面から向き合って行動したのが塚田氏と佐藤氏。起業にいたった経緯と今後の展開をお二人にお伺いした。

軽い気持ちの応募で大食い番組出演。寒くてかぶっていたロシアン帽で名前がロシアン佐藤に!

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エッジニア合同会社Founder & COO
佐藤ひとみ(ロシアン佐藤)氏

— ロシアン佐藤さんが、大食い番組に出演したきっかけは何ですか?

佐藤:学生最後の22歳の春休みに、たまたまTVチャンピオンの大食い大阪予選のサイトを見つけたんです。ちょうどその本選と予選のスケジュールが全部春休み期間中だったので、軽い気持ちで大阪予選に応募しました。

その時は、すごく寒かったのでロシアン帽をずっとかぶっていたんです。それで、ロシアン佐藤になりました(笑)。そこから私のフードファイターとしてのキャリアが始まりました。

— 結構食べられるという認識はもともとありましたか?

佐藤:ありました(笑)。でも、テレビに出るレベルとは思っていなくて…。「テレビに出るくらい食べられるな」とわかったのが、2008年春に女性大会で準決勝まで行って5位になったときです。初出場なのに(笑)。 

— テレビに出演しつつ、エンジニアの仕事も佐藤さんはやっていますね?

佐藤:プログラムを書いたりソフトウェアを作ったりなどに興味があってエンジニアになりました。学校卒業時に大食いがスタートして、エンジニアもそこからスタートしています。キャリアとしては全く同時にスタートしていて、ずっと並行してやっています。

元自衛隊員・元パティシエにフードファイター。前職IT企業での異色な経歴を持つ同僚と起業!

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— 前職のSIerにおけるエンジニアの仕事はどういうものでしたか?

佐藤:大手航空会社や貨物のシステムを開発で、最初の一年間は客先常駐(情報システムの開発などを受注したIT企業の従業員が、発注元企業に常駐して業務を行うこと)を行っていました。そのあとは、塚田さんとずっと一緒です。トレンドのプログラミング言語や、流行っている技術を積極的に使って、受託開発(業務用ソフトウェアや情報システムなどの開発を受注すること)をするチームでした。

— それが塚田さんとの最初の出会いですか?

佐藤:はい。2009年の4月です。初めて会った時はなんかちょっと怖いと思いました(笑)。でもその後は、新しい技術で新しいことをやりたいという私の考え方を汲んでくれて、それをどうやって仕事にしていくかを考えてもらえたのです。

— 2016年5月に退職をして、翌月に会社を立ち上げたのですね。

佐藤:もといた会社への不満というよりも、新しい技術で新しいことをやりたいという自分が目指す方向と、会社が求める利益とのズレを感じていました。

それを打開する方法として、会社を立ち上げるのは違うなと思いながらも代替策は持っていなくて…。やりたい仕事を塚田さんがとってくることで、自分たちがやりたい仕事をやるスタンスは当初できていたんです。
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エッジニア合同会社Founder & CEO
塚田 賢一郎氏

塚田:わたしは前々職もSIerに務めていました。そして、佐藤と出会った当時は、新しい技術をどんどん取り入れることを長所にしようとしていたのです。

佐藤:でも結局、自分たちのやりたい仕事での利益と、所属していた会社が求める利益との間にズレが出てきました。会社の向かいたい方向の軌道修正が思うように行かなくなったと感じることが多くなったんです。

塚田:そんな中、前の職場で同僚だった4人のメンバーで、会社を立ち上げようみたいな気持ちがありました。みんなすごく面白いメンバーです。フードファイターの佐藤。元自衛隊員。元パティシエ。それがみんな今、エンジニアです。みんな面白い要素を何か持っています。4人のアイデアや学んだ技術を組み合わせて、インターネットを通じた自社サービスをどんどん形にして行きたいです。

— 前職は、オーソドックスなシステム開発会社だったのですか?

佐藤:そうですね。SIerっぽいのを1年目で本当にずっとやりました。システム開発はすごく好きなんです。だけど、もっと何かしたい、自分でサービス作ってみたいという思いが募ってきていました。

前職では、お客さんに提案できるまでに時間がかかりすぎる面がありました。この案件では新しい技術でやりたい。でも、その案件の納期までには新しい技術ではやれない。新しい技術が年単位で出てくるIT業界じゃないですか。だけど、大手のベンダーは、昔ながらのJava(1995年に登場したプログラミング言語)なのです。

でもやっぱり私は、いろんな新しいことをやっていきたい。そうすれば、自分たちでプログラミング言語やフレームワーク(ソフトウエア開発の基礎となるアイデアや規則)を決めることができます。自社サービス作りが合っているのかな。

なんと!フードファイター活動も起業した会社の業務として行う?!

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— 今、ロシアン佐藤さんとしての活動はどれくらいですか?

佐藤:今は、YouTubeの動画制作に力を入れています。土日いずれかはほぼ1日収録と編集です。時間があれば平日も収録。週1回以上は、番組出演や取材、イベント出演の活動もあります。

塚田:ロシアン佐藤としての活動もうちの事業としてやっています。そういった意味では時間はある程度、今までよりもさけるはずです(笑)。

一同:(笑)

佐藤:会社を立ち上げてまだ2か月くらいなので、立ち上げのごたごたがあります。私も出来る限り、時間を作ってロシアン佐藤の仕事もやろうとしているんです。けれど、開発の仕事もしないといけません。その時間も大事にしてしてますね。

ロシアン佐藤としては、ロケや収録など時間に決まりがあるものが優先。YouTubeの制作は、空いている時間をうまく使って、撮影と編集をしている感じです。今日は、1日編集をしてました。

塚田:それも業務なので(笑)。

佐藤:システムエンジニアとしてだけで以前の会社に所属していた時は、持て余す時間があったんです。だけど今は、持て余しそうな時間があれば全部YouTubeの制作に使います。無駄な時間は本当にないですね。昨日も2本撮影したのでストックが6本あります。

— 6本! すべて佐藤さんだけで出演をこなすのですか?

佐藤:みんな仲が良いので撮影依頼したら気軽に出てくれます。動画の採算が取れるようになったら、ギャランティーを払って大食いの子をブッキング(興行契約)して動画を撮っても面白いですね。

「一人ではできないけど、複数人だとできるもっと面白いこと」で他の大食いの子たちも活躍してもらえればいいなと思います。

どんどんチャレンジ、本当にやりたいなら育てる。そんな新しい働き方を用意したかった

— そうした活動は、食とITを掛け合わせることにもなりますね?

佐藤:YouTubeでフードファイターとしての活動を発信している点が、事業での食とITの掛け合わせになっていますね。

また、私の地元・島根県では農業をやっている地域が多いのに農作業の担い手が少なくなって農地が余ったりも。農業はあまり魅力的じゃない、お年寄りしかやっていないという印象を持たれがちです。ITを使って、そこを手助けしたいと考えています。

— 会社を立ち上げたというより、二人でやっていたプロジェクトがいい意味で独立という印象がありますね?

塚田:確かにそうです。今までやってきて得意な受託開発をやりつつ、自分たちのアイデアを独立以降は形にしています。もしかしたらどれかが大当たりするかもしれない。どんどん形にしていくのが好きなのです。

佐藤:食とITにこだわらず、面白かったらなんでもやりたいです。会社の体制や方向性で、興味があることを止めるという事はやりたくない。みんながやりたいことそれぞれを事業として形にできる会社がいい。

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塚田:今、チャレンジしている試みがあるんです。月一回ペラコンというのをやっています。ペラコンは、ペライチコンテストの略。

「こんなものを作りたい」「こんな課題を解決するサービス」「こんなのどうだろ?」「こんなアプリ面白いよね」といったものを、一枚の絵や紙にまとめてきて発表しあうコンテストです。

みんなから出てきたアイデアに対してマーケットの考察やプロモーションの仕方などもみんなで意見を出し合います。ITサービスの開発を数日で行う合宿のように、まとまった時間でプロトタイプをつくる。そうして、自分たちのプロダクトの1つにしていこうとしているのです。

— やりたければやっていいよという雰囲気だけではなく、仕組みとして実行しているのですね?

佐藤:お金になる確信や根拠がないと大企業は行動ができないです。そうではなく、いろんなものをたくさん作ってみようっていう方に重きを置いています。そうした考えで、こういったプロダクトを現在は展開しています。

ロシアン佐藤のYoutubeチャンネル「おなかが空いたらMONSTER!」
https://www.youtube.com/channel/UCVP_Fma2_-BEKWYc79JVQDw

課題解決特化型クラウドサービス「Solvet」(ソルベ)
http://solvet.edgeneer.com/

究極の選択を投稿・評価するSNS「SentaQ」(センタク)
http://sentaq.edgeneer.com/

塚田:せっかく形にできる力があるし、スピードもあると思っています。それを事業として、どんどんチャレンジしていく環境を用意したかった。それが起業した理由として大きいです。

— チャレンジしたい事をやるために起業して、やりたいことを自由にやれる仕組みも、多様なメンバーも揃っているのですね。今後の展開がとても楽しみです。本日はありがとうございました!

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