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本当に効率的になるの?フレックスタイム制度を導入することのメリット・デメリット

2016.05.11

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昨今ワークライフバランスが重視されるようになり、企業に勤めるひとの働き方にも変化が見られるようになりました。

出産や育児、介護など、さまざまなシチュエーションに柔軟に対応するべく、多くの企業が、社員の声を反映させた新しい制度を導入しはじめています。

なかでも、「フレックスタイム制」は、多様で柔軟な働き方の実現を目指すべく政府も推進していることから、働くひとであれば1度は耳にしたことがあるはずです。

フレックスタイム制とは、労使協定に基づき、労働者が各自の始業時刻と終業時刻を原則として自由に決められる制度です。

(引用:独立行政法人 労働政策研究・研修機構

昨年度は人事院により、2016年度から一般職に就くすべての国家公務員に対してのフレックスタイム制が導入されることが勧告され、大きな話題も呼びました。

多くの企業関係者から関心を集めるフレックスタイム制ですが、業種によってはかえって生産性を低下させてしまったり、ワークスタイルにマッチしなかったりと、実は大きなデメリットをもたらすという面も持ち合わせます。

そこで今回は、話題の「フレックスタイム制」をピックアップし、導入に伴うメリットとデメリットをご紹介。

フレックスタイム制の導入に関心がひとにとっても、そうでないひとにとっても、制度についてしっかりと考察することは、今後の働き方をより良き方向に転換する、大きな起点となることでしょう。

まさにwin-win!社員も会社も嬉しいフレックスタイム制のメリットとは?

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フレックスタイム制の導入によってもたらされる効果は、主に、社員のストレス軽減と残業時間の削減、企業が取り組むエコ活動への貢献や業績の向上などです。

●メリット
・勤務時間をずらすことで、通勤ラッシュを避けることができる
・個人が効率的に時間配分を行なうことで、残業の軽減につながる
・働き方に自由性があるため、優秀な人材の採用や定着の向上につながる
・今夏については、節電対策のひとつとして利用できる

(引用:en

では実際にどのような企業が制度を導入し、どのような効果を得ているのでしょうか?

【アサヒビール株式会社】社員の働き方への柔軟な対応は、会社の経営理念達成につながる

日本を代表するビール会社のひとつ・アサヒビール株式会社は、従業員の子育てを高い水準でサポートする企業に贈られる「プラチナくるみん認定」を受けている企業です。

一部ではスーパーフレックスタイム制度と在宅勤務制度の併用を認めており、社員のニーズに柔軟に応えることができる体制を整えています。

また、社員ひとりひとりの意識改革にも積極的に取り組むことで、会社の経営理念である「世界の人々の健康で豊かな社会の実現」という点に大きく役立てているそうです。

【アサヒグループ経営理念】
アサヒグループは、最高の品質と心のこもった行動を通じて、お客さまの満足を追求し、世界の人々の健康で豊かな社会の実現に貢献します。

(引用:LiBzCAREER

【三井物産ロジスティクス・パートナーズ株式会社】ライフの充実が職場の生産性向上に繋がった!

不動産投資信託(J-REIT)の資産運用会社である三井物産ロジスティクス・パートナーズ株式会社では、仕事漬けの社員のワークライフバランスを改善する取り組みが積極的に行われました。

社長である川島高之氏は、残業をしがちな若手社員だけでなく、管理職に就く中高年層の社員にも、家庭や自分の時間を大切にする働き方を積極的に訴えたそうです。

それと同時に「結果をだすこと」も社員に求め、そのための改善策を具体的に提示し推進したことで、遅くまで会社に残る社員が減った一方で、競争が激しい業界の中でも好業績をキープすることに成功しているのだそうです。

どの業種でも導入が成功するわけではない?フレックスタイム制には制限的な一面も

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フレックスタイム制を導入する企業が増加しさまざまな事例が登場する中で、どの業種でも制度の導入が成功するわけではない、ということが指摘されています。

●デメリット
・取引会社や他部門との連携を行なうときに、時間の設定が難しくなるため、現実には導入できる職種が限られやすい
・自己管理ができない従業員が多い場合は、フレックスタイム制度は時間に対してルーズさが許されるものと勘違いされやすい

(引用:en

【伊藤忠商事】フレックスタイム制を廃止して、社員の相互協力を重視

成果主義の色が濃いフレックスタイム制は、欧米では一定の効果を示すものの、日本企業には馴染まないという声も聞かれます。

伊藤忠商事は、成果を重視するフレックスタイム制の特色がかえって社員同士の連携を希薄にしてしまったことや、成果の評価基準の恣意性、日本企業独特の企業意思決定プロセスや評価基準などを考慮し、フレックスタイム制を廃止しました。

その反面、残業時間を早朝に誘導することで結果的な残業時間の削減を目指すなど、日本型の働き方に即した制度の導入を試みたことで、話題を集めました。

【株式会社イグニス】フレックスタイムで、かえって退社時間が後ろ倒しになる社員もいる

フレックスタイム制を導入する企業のなかには、全員が出社するコアタイムを設定した上で、それ以外の時間をフレックスタイムとする企業もあります。

株式会社イグニスでは、11時〜16時のコアタイム以外は、出退社が自由なフレックスタイムとして活用しています。社員が自分の勤務条件に一定の裁量を持つフレキシブルタイムは「自律心を養う時間」になっているそうです。

しかし一方で、コアタイムの11時に出社することで、退社時間が後ろ倒しになっている社員もいる点が懸念点としてあるそうです。

同社では「社風にあっている」ということでフレックスタイム制を廃止にはしないものの、朝が遅くなる影響で夜も遅くなり、深夜勤務が頻繁に行われるようになれば、かえって社員のワークライフバランスが悪化することと同等になってしまいます。

ワーク・ライフだけでなく、メリット・デメリットのバランスも重視しましょう

いかがでしたでしょうか?

すでにフレックスタイム制を導入する企業が多数ある分、これから学ぶべき「学び・教訓」も多く存在します。フレックスタイム制を検討する上で、こうした事例をしっかりと考察していく必要がありそうです。

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