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男女雇用機会均等法から30年、「第一世代」が抱え続けた苦悩から見えてきた課題とは

2016.04.12

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女性が活躍できる社会を…。
男女雇用機会均等法が施行されたとき、女性の輝かしい未来が約束されたかに思えました。あれから30年が過ぎました。当時20~30代だった「第一世代」の女性たちは、どのように「期待」に応えようとしたのでしょうか。

そこには、経験した彼女たちしかわからない苦悩があります。しかし、その苦悩の中に、これから取り組むべき課題が見えてくるのではないでしょうか。

キャリア構築に対する「職場の善意」が出産・育児に無言のプレッシャーをかける

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仕事と育児を両立しながら、自身のキャリアを構築できない女性が多いのは、出産適齢期とキャリアの成長期が重なるからです。
たとえ結婚していても、キャリアを重視しようと考えている女性にとって、男性が中心の社会に挑戦するだけでも大変なのに、ましてやブランクが生じる子育ては障害でしかありません。

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「キャリアにとって大事な時期だから、子どもは待ってくれ」
「産休や育休は、会社員としてありえないよね」
彼女らのキャリア構築を優先するため、「職場の善意」が育児に対する意識に無言の圧力をかけたといえます。

女性の後輩たちにつなげたいから…、第一世代を苦しめ続けた「ロールモデルの不在」

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枕詞のように「女性初」、「唯一の女性」と言われ続けた第一世代を苦しめ続けたのは、「ロールモデルの不在」だったのではないでしょうか。とくに、仕事と育児を両立しながらキャリアを重ねるロールモデルは、男女雇用機会均等法が始まってから30年経った今でも、数はあまり多くありません。

そもそも、働く女性のロールモデルが圧倒的に少なかった第一世代は、後輩への重圧を感じ続けました。「女性初」、「唯一の女性」と言われることによって、自身の活躍がそのまま女性の評価につながることを恐れ、女性の後輩たちに迷惑がかからないようにという思いから、育児よりもキャリアを優先せざるを得ませんでした。

求められるロールモデルは、出産育児で途切れたキャリアの「再構築」

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働く女性の第一世代は、「男性並み」に働くことを企業から求められ、自分自身にもそれを課してきました。結果として、女性のキャリア進出ができるようになったことは、ひとつの進歩といえるでしょう。
しかし、「男性並み」に働くことで得られたキャリアと引き換えに、第一世代が「育児」を諦めざるを得ませんでした。

今後の課題は、育児で途切れるキャリアの「再構築」ではないでしょうか。子育てのブランクや「仕事と育児の両立」に力を注ぐあまり、昇格や出世を望まないマミートラックを補うための支援や教育が、企業努力としてさらに求められます。あわせて、多様で柔軟なキャリアを示すことによって、出産育児を経験した後でもキャリアを再構築できる、「第二世代のロールモデル」が出来上がるのではないでしょうか。

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