人材の価値を決める唯一の“数式”を知っていますか?稼げる人は知っている「ファイナンス的思考」

2016.01.22

「あなたには、いくらの価値がありますか?」

みなさんは、そのような質問をされたらどのように感じますか?中にはドキッとした方や「人の価値はお金でなんか表せない!」と怒りを覚えた方もいるかも知れません。

しかし、現在、そして今後も何かしらの仕事をしていく場合は必ず、自分はどのくらいの価値のある人材なのかということを把握し、それを高めていく必要があります。

今回は、そんな「自分の価値」を把握するために知っておきたい、たった一つの「数式」と、今後重要度が増してくる「ファイナンス的思考」について、野口真人 (著)『私はいくら?』の内容をもとに解説していきます。

企業が必要なのはキャッシュを生み出す人材

企業の経営者にとって、最も大事な仕事は「企業価値」を高めることです。つまり、どんな業種であっても、企業が評価し必要とされる人材は、その「企業価値」を高めることに貢献してくれる人、端的に言えば「キャッシュを生み出してくれる人」ということになります。

この条件を満たすようであれば、基本的に企業はその人を手放したいと思うことはありません。

「将来の平均キャッシュフロー÷割引」で求められる、あなたの現在価値

次に考えたいのが「企業価値」についてです。企業の現在の価値は「今どれだけの資産を持っているか」ではなく、「将来どのくらいのキャッシュフローを生むか」という点によって決まります。そのため、企業や事業の現在価値を求めるには、様々な要素やロジックが絡んできます。

しかし、その根底にあるのは実はたった1つのシンプルな計算式に過ぎません。それが以下に記載した式です。

現在価値=将来の平均キャッシュフロー÷割引率

キャッシュフローとは、売上高から費用を引いて手元に残るお金の流れのことを指します。厳密に言えば異なりますが、わかりやすくいえば「利益」と考えてもよいでしょう。

また、割引率とはその企業に固有で定められた金利のことをいいます。(こちらは比較的なじみのある、銀行預金の金利とは全く別ものになります。)

この計算式を使うことで、あらゆる企業の価値を評価することができます。さらに、企業だけでなく、特定の事業の価値や金融資産の価値、そして「人の価値」でさえ求めることができるのです。

つまり、自分自身の「現在価値」は自分が将来に生み出す「キャッシュフロー」を、自分特有の「割引率」で割った値として求めることになります。

現在価値の高い人は「稼ぐ力があり、なおかつ信用される人」

さきほど紹介したように、その人の現在価値は以下の式で表わせます。

現在価値=将来の平均キャッシュフロー÷割引率

つまり、今後人材としての価値を高めていくためにすべきことは、2通りしかありません。つまり「キャッシュフローを増やす」か、「割引率を下げる」ことです。

「キャッシュフローを増やす」というのは、簡単に言えば「稼げる人になる」ということです。一方で割引率を下げるというのは、「信用される人になる」ということです。

さらにここでポイントになるのが、「ファイナンス的思考」です。なぜ、先ほどの数式では“将来の”平均キャッシュフローとなっていたのでしょうか。それは企業の視点に立ってみればすぐにわかります。

現在、いくら稼いでいる人であっても、翌月から全く稼ぐことができない人になってしまっては会社にとっては価値がなくなってしまうためです。

また、「割引率」に関してはリスクとも言い換えられます。つまり、「稼ぐときはものすごく稼ぐけれど、稼げないときは全く稼げない人」よりは、「大儲けはしないけれど、大ゴケもしない人」の方が、企業にとってはリスクが低く信用できると評価されます。

ファイナンス的に考えれば、自分のやるべきことが見えてくる

「ファイナンス的思考」をさらに理解するために、著書の中では以下のような質問が投げかけられています。

ある人が英語を勉強しようと思いたち、A校とB校、どちらの英会話スクールに通うおうか迷っているとします。A校では高度なビジネス英語を学べますが、受講料は百万円と高額です。一方のB校で身につくのは日常会話程度のレベルですが、受講料は五万円で済みます。
この場合、彼はどちらのスクールを選ぶべきでしょうか?

さて、みなさんはどのように答えますか?「受講料が高くても、将来役に立つかも知れないのでA校を選ぶ」あるいは「とにかく安く抑えたいのでB校を選ぶ」といった回答が思い浮かびませんでしたか?残念ながら、これだけの回答では直感に過ぎず不十分です。なぜならば正解は、置かれた状況によって変化するからです。

「ビジネス英語を学べば、給料が受講料の100万円以上増やせる」と考えるならば、A校を選ぶべきとなります。一方「海外旅行で日常会話ができる程度に話せるようになれればいい」ということであれば、B校を選ぶのが正しいということになります。

つまり、目先のことにとらわれず、将来を見据えて100万円か5万円かをしっかりと吟味する必要があります。その上で、投資以上のリターンが見込めるのであれば、そこに投資をする。それが「ファイナンス的に考えて判断する」ということになります。

まとめ

変化の多い現代においては、様々な場面で迅速な判断が求められます。これは決して経営者に限った話ではなく、現場のマネージャー層であっても同様です。

そしてそういった判断の際に役立つのが「ファイナンス的思考」です。今後、「ファイナンス」の分野はビジネスパーソンにとっての必須科目になるといっても過言ではありません。その場になって困ることのないよう、ぜひ、今のうちから理解を深めておきましょう。

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