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部下を育成する秘訣は「子育て」にアリ!?専門家に訊く、効果的な「叱り方」の技術

2016.02.09

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入社してから、仕事を一生懸命頑張り、マネージャーへキャリアアップ。非常に喜ばしいことですが、それと同時に抱える悩みが「部下との接し方」。特に部下を叱る際は、どうすればいいのか悩んでしまいがちでしょう。

きっと多くの人は、「自分の思った通りに動いてくれない・・・」、「効果的な教え方が分からない・・・」といった、もどかしさから部下に厳しくあたってしまうと思います。その気持ちも分からなくないですが、それでは部下は一向に成長しません。また、感情のまま叱っているだけでは、関係性は悪くなっていってしまいます。

では、どうやって部下を叱るべきなのでしょうか?そこで今回、現場力強化・EQ人材育成スペシャリストの掛川幸子さんに「部下の叱り方」について話を伺いました。

「叱る」と「怒る」の違いを理解していますか?感情のままに接するのはマネージャーとして失格!

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そもそも、多くのマネージャーは部下を叱る際、どんな失敗をしてしまうのでしょうか?効果的な叱り方を知る前に、まずは叱るにやってしまいがちな間違いを知りましょう。

掛川さんによると、「叱る」と「怒る」を間違えてしまうそう。自分の先入観や感情に飲み込まれてついつい怒ってしまう。もともと「叱る」という行動で正しかったのかどうか?ということも考えて「叱る」必要性があれば「叱る」「諭す」という行動を取らなければ、かえって信頼関係が悪くなってしまいます。

例えば、若手のAさんがお客様に失礼な物言いをしてしまい、お客様から「お宅の社員はどういう教育をしているんだ」とクレームを受けたとします。

上司は「とんでもないことをしたもんだ!」と若手のAさんに「何で、そんな言い方したんだ!若いって言っても社会人だろう!もう少しましな言い方が出来なかったのか?敬語をもう一回勉強し直せ、」と怒ってしまいました。

これは「なんでそんな言い方をしたんだ」と聞いてあげているようで、Aさんが「若いから社会常識がなくそういう言い方をしたんだ」という先入観で決めつけ、部長は怒り心頭で「叱る」のではなく「怒る」という行動をとってしまっています。

実は、Aさんが失礼な物言いをしたのは、先方があまりにも自社に対して侮辱的な発言があったために、ついカッとしてしまったという愛社精神に、とても溢れていたものだったら、どうでしょう?そういう怒られ方をされると、Aさんは部長にも会社にもちょっと信頼をなくしてしまいます。

部下のことを考えず、自分の先入観で物事の良し悪しを判断してしまうのは、マネージャーとして失格。部下も、「この人に付いていこう」と思わず、頑張る気力をなくしてしまうでしょう。

「何を達成させたいのか」という想いが大切!部下を「叱る」ということ

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もちろん、部下を育成していくにあたって、「叱る」という行為は非常に重要なもの。しかし、頭ごなしに叱れば良いというわけではありません。自分の目から見て「叱る」必要性があると思っても、「諭す」ことが必要であったり「教育不足」であったりするため、一概には言えないそうですが、掛川さんによると「まずは「叱る」必要性がある場面も、叱ることによって「何を達成させたいのか」という想いが成就する方法で叱らなければなりません」とのこと。

先ほどの例の続きで説明すると、上司はまずは先入観を持たずに、なぜAさんが失礼なもの言いをしたかを客観的に尋ねる必要があります。

「B社から、今日君が嫌な言い方をして大変不愉快だったと電話をうけたよ、どうしてそのような状況になったのか、説明してくれるかな?君の憶測などは入れずに事実だけを教えてくれないか?」

「実は『お宅の会社は社長のがたたきあげで作った会社だからで社長がいなけりゃ何にも出来ないんじゃないの~先行き不安だよ~来年もあるのかなぁ』と言われ、つい我慢できなくなって「弊社の良さは実力のある方にしかなかなか理解できませんから」と言ってしまたんです。それでB社の方がカンカンになってしまって。謝ったのですが、『失礼だ帰れ!』と言われて。私は自社をとても誇りに思っているので、つい言ってしまって。常日頃からB社様は弊社を軽んじる事が多く・・・」

このやり取りを聞くと、Aさんは「若くて社会経験が浅いから」で言ったのではなく、「愛社精神」からつい・・ということがわかります。

この場合は「正しい敬語」を学び直すのではなく、「嫌な言い方をされた時の受け止め方」を教えて、そして諭すべきです。

自分が嫌な言い方をされたから嫌な言い方をした。それは相手だって嫌な思いになる。最終的にはB社と気持ちよく取引が出来るようになりたい、喧嘩を売り買いしたいわけではない。その時は一体、どういう物言いで返せば、相手が信頼してくれるのか?と相手の感情を考えつつ「諭す」ことが必要。

そうした積み重ねを行っていけば、自分の行った行為が「叱られるべき行為」ということが受け入れられていくことでしょう。

部下の育成と「子育て」は同じ!子育てから学ぶ、部下を叱るためのポイント

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また、掛川さんによると、「部下の育成は『子育て』から学ぶべきことがあります」とのこと。一体、どのような共通点があるのでしょうか?

「子どもは親が指示したり怒ったりすると、『指示されたとおり』『怒られないように』と自分で物事を考えなくなってしまいます。普段『怒る』ばかりしていると、親がいるところでは良い子でいるけど、怒られない状況では悪いことをするというような、こどもに育ってしまいます」

これは部下の育成も同じ。自分の行為や言動が相手にどんな思いをさせるのか?これを意識した上で、叱ることが大切になります。

また、子どもを叱るとき、親には愛があります。一見、関係ないように思うかもしれませんが、部下も自分の子どもだと思って、まずは全面に部下の心を信頼してあげることが大切です。そうして信頼関係を築いていき、その上で叱るべきところは叱る。これが大切になります。

上司が上から物を言うだけでは、部下は決して心を開かないでしょうし、叱られることを恐れ、報連相も行わなくなってしまうでしょう。そうすると、適宜、確認を取りにいかなければならず、お互いにストレスが溜まってしまいます。

まずは信頼関係を築き、その上で部下の成長を目的に叱ってあげることで、部下も自分の頭で考えて行動するようになり、指導の必要もなくなっていくでしょう。

【今回、話を伺った専門家はこの方】
掛川 幸子/現場力強化・EQ人材育成スペシャリスト

日本マクドナルドサービスインストラクターとなる。
英国のプレタマンジェ日本立ち上げメンバーとして渡英
帰国後、エリアトレーニングマネージャーになる
プレタマンジェを経て、株式会社ナチュラルビートで勤務
サービスコーディネーターサービス、コーチング、マネージメントなど社員&アルバイトのクラス運営を実施。
他に新業態開発をプロジェクトリーダーとして実施。
2007年2月より独立

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