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海外転職にもエージェントを。当事者が語る成功の秘訣(後編)

2017.01.27

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いつかは海外で働きたい。そう強く思いながらもなかなか行動に移せないビジネスパーソンの皆さん、転職エージェントへの相談を検討したことはありますか? 国内マーケットで活用するイメージが強い転職エージェント、実は海外転職の際にも強い味方になってくれるのです。

前編では、シンガポールの企業とのマッチングを成功させた当事者のお二人に話を伺いました。後編となる今回は、コンサルティングファームから海外に拠点を持つメーカーへの橋渡しをしたエージェントと元求職者の方にお話を伺いました。

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■「スーパーマンを探してくれ」と言われたんです(笑)

株式会社プロフェッショナルバンクのエージェント、近藤主規(こんどう・かずき)さん。精密工具の製造販売を海外展開する中小企業から、「社長の右腕となるナンバー2候補を」という要望を受け、マッチングを開始。企業側の要望だけでなく、海外に携わる仕事を希望していたハイスペックな求職者の要望も汲み上げ、見事転職を実現しました。

クライアント・求職者双方に、エージェントの垣根を超えた濃密な関係性を築くことで、スペックや待遇にとらわれないマッチングを達成。そうした業績が評価され、近藤さんは『グッドエージェント賞2016』オーディエンス賞を獲得しました。

マーケットの視点で見ると、クライアント企業の要望は過大。一方、求職者には大幅な年収ダウンを強いる……一見、不可能とも思えるマッチングを成功させた秘訣はどこにあったのでしょうか? エージェントの近藤さん、求職者の双方にお話を伺いました。

――『グッドエージェントアワード2016』オーディエンス賞を受賞されましたが、どのような点が評価されたとお考えでしょうか?

近藤 「これは不可能だ」と誰もが思う案件を成功させたところが、評価につながったと思います。企業が求めたスペックは非常に高く、かつ条件はかなり低かったのです。年収550~650万くらいが最初の条件でしたから。入っていただいた方は、他企業から年収850万~1200万くらいのオファーをもらっていた人材。そんな状況で、今回の企業にジョインしていただいたのです。

――具体的には、どういった条件だったのでしょうか?

近藤 いわゆる「社長の右腕」で、将来的には取締役になっていただける方という感じですね。この会社は小さいですがグローバルな展開をしていて、北米や台湾に拠点を持っています。もちろん海外出張もあり、ネイティブレベルの英語力を持ち、交渉でき、社長と同世代(30歳前後)で、コンサル出身者といった条件がありました。

最初は「そんなスーパーマンいないですよ!」って言いました(笑)。でも「スーパーマンを探してくれ、スーパーマンじゃないと二人三脚でやっていけないんだ」というご要望が社長からあったのです。

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■「このままじゃ、ジョブホッパーになりますよ?」

――求職者の方にお会いになった印象は?

近藤 非常に優秀だと思いましたね。ロジカルですが、コンサル特有のドライな感じではなく、物腰柔らかく話をしてくれる。これは社長が求めている人だし、なおかつウマが合いそうだなと思いました。まず社長と2時間くらい話をしてもらって、丸一日かけて会社見学をしました。魅力的な社長、仲間、環境であることを理解してもらったんです。

ただ、やっぱり処遇が…という話が出たときに、「あなたがやりたいことは、経営に近い立場でのグローバルな仕事ですよね、今までの3社ではどうでしたか?」と確認をしました。彼は今回で4社目の転職だったんですけど、業務面ではよくても職場環境や仲間という部分の重要性を見落とされていたように感じました。ですので「今後同じような転職をしても、またジョブホッパー(転職を繰り返す人)になりますよ」と話をして、腹落ちをしていただけたようでした。

――海外で仕事をしたいと考えている読者の皆さんにアドバイスをいただけますでしょうか。

近藤 「将来的に○○をやりたい」と思うときに、どのスキルが足りないのか冷静に分析することが必要です。例えばAという業務を行なうにあたって、今の自分の業務内容、実績とのギャップは何か、どんな業務経験を積む必要があるか……それを理解し、今の環境で実現できるのか否かを把握しておくことが肝要です。海外勤務を目指すなら、英語を使用した業務経験などが必要ですよね。その経験が現職でできないのであれば、違う手法で補えないか工夫してやっていくべきだと思います。
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■「すべて本音で話したことが成功につながりました」と求職者

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(写真右 求職者男性)

――これまではどういったお仕事を?

求職者 新卒で総合コンサルティングファームに入社したあと、別の総合コンサルに転職しました。さらに、「自分の手でビジネスを動かしたい」という思いからリクルートに転職し、商業誌の媒体の商品企画に携わりました。もともと海外に目を向けたグローバルな仕事をしたいという漠然としたものはあったのですが、「もっとグローバルに仕事をしたい」という思いが強くなり、転職を決意しました。

――帰国子女という経験は、キャリア設計に影響していますか?

求職者 小さい頃アメリカに住んでいた経験から、「いつか世界中を飛び回るビジネスマンになってやるぞ」という思いがありました。その思いから、グローバルに展開をしているコンサルに入社しましたし、海外に関わりたいと会社にずっと伝えていました。

――海外での仕事というビジョンは、転職を考えた当初から頭にありましたか?

求職者 むしろ、海外に目を向けてサービス提供している企業しか視野に入れていませんでした。エージェントの近藤さんは真摯に話を聞いてくださり、最初の面談では「この会社は合っていない」など明言してくださって好感が持てましたね。私もすべてを近藤さんに打ち明けるようになり、本音で話し合えるようになりました。

実は、並行して受けていた外資系戦略コンサルからもオファーを頂き、そちらのほうが年収も高かったんです。ですが、海外の拠点と連携しながら社内改革にもダイレクトに挑戦できるところに魅力を感じました。

現在は、社長の右腕として社内外問わず様々なことにチャレンジさせていただいており、やりたかった「経営に近いところ」でやりがいを持って仕事をさせていただいています。また、仲間と呼べる社員に一緒に仕事をできることは、年収には変えられないものがあると思っています。近藤さんには、本当に感謝しております。

――海外に関する仕事に就きたいと考える方にアドバイスを。

求職者 自分の人生は1度しかないので、絶対に「やらなかった後悔」をしないようにしてほしいです。今の状況が好転するかなと機会を伺うよりも、自分から積極的に動いて自分がやりたかった未来をぜひ掴んでほしいと思っています!

転職においては、企業も求職者サイドも、つい待遇やスペックに気がとらわれがちです。でも、双方に真摯に向き合ってくれるエージェントを介することで、まったく新しいマッチングが実現し得ます。そのことを実感させてくれた事例でした。

現状を正確に把握し、それを踏まえた行動を起こすことで、海外での仕事を叶えられることがわかります。もちろんその際、二人三脚となるエージェントの方のアドバイスがあればこそ、経験のギャップや処遇のギャップも埋められるわけです。みなさんも、まずは転職エージェントに相談してみるという行動から起こしてみてはいかがですか?

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