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平均年齢4歳のこどもがパパ・ママの”働きやすさ”を考える。社員の家族が集まった「こども役員会」の実態に迫る!

2016.06.15

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“愛社員課”という独特な部署を持ち、社員のための炊き出し「岡村屋」や社員の家族の誕生日にお米とメッセージを贈る「HAPPY RICE-DAY」などユニークな社内制度を設けている、株式会社アドウェイズ。

「人儲け」という理念に沿った制度が様々ありますが、中でも最も目を引くのが役員が全員こどもの会社「株式会社アドウェイズベイビー」です。社員の子どもや家族が本当に必要とする制度を作ることを目的に、定期的に”こども役員会”を開催しています。

その第3回目が5月29日(日)に開催されるという噂を聞きつけ、WorkSwitch編集部は”こども役員会”に潜入してきました!こども達だけで行われる会議の内容とはいかに?その模様をお届けします。

家庭と仕事を両立させる最適な働き方とは?こども、親の目線で考える”こども役員会”

日本初の試みともいえる”こども役員会”ですが、なぜアドウェイズは役員が全員こどもの会社「株式会社アドウェイズベイビー」を設立することにしたのでしょうか?立ち上げの背景を広報の吉川さんはこう語ります。

「弊社も設立から15年以上経ち、社員数も1,000名を越える規模になってきました。そうなると、結婚や出産を迎える社員も増えてきて、家庭と仕事を両立するための新しい体制や制度を整えていく必要性が出てきたんです。そこで家庭を持つ社員にヒアリングをしてみたのですが、具体的な意見があまり出てこなくて……。逆に社員の配偶者にヒアリングの場を設けてみたところ、リアルで具体的な意見が続々と出てきたんです。であれば、社員の家族と話し合える定期的な場を設けてしまおうと。それで”こども役員会”を設立することになったんです」(吉川さん)

そう、家庭を持つ社員の働き方を”こども”や”親”の目線で考える。アドウェイズで働くパパとママのサポートが「アドウェイズベイビー」の主な業務であり、そのサポートの方法を考える場が”こども役員会”なのです。

【こども役員会の概要】
役員構成:社長、副社長、専務 各職位を3名~5名
※「賛成」という言葉が発せられることが必須
※完全年功序列

“水族館”をイメージした部屋に集まる、こども役員たち。そこで話された内容とは?

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今回の会場となった株式会社アドウェイズのオフィスに到着すると、こども達の手で作られたような魚の装飾品が。いざ、会議室に入ってみると……。

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“海の中”を思わせるような青い色の空間に、こども達とその親御さんがいました。これまでの”こども役員会”は会場の装飾に凝っており、宇宙をイメージした部屋で役員会が行われたこともあったそうです。

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役員会が始まるまえ、こども達はお絵かきに夢中。思い思いに色鉛筆を使って、絵を描いていきます。

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そして迎えた、開始の時間。第3回目の”こども役員会”の開催に先立って、アドウェイズベイビー代表取締役会長の大牟田 伸洋さんから挨拶が行われました。実は大牟田さん、東洋通信工業株式会社の代表取締役を務められており、社員の”働きやすさ”を意識した人事制度や社内制度を積極的に導入しているのです。

その経験もあってか、アドウェイズ社員の”働きやすさ”を”こども”や”親”の目線で考える「アドウェイズベイビー」の会長を務められているのです。

大牟田さんの挨拶を皮切りに始まった、第3回目の”こども役員会”。まず最初に行われたのは、新しい役員の着任式。前の役員が任期満了(現在の参加条件は2歳~小学校入学まで)とのことで、新しい役員が紹介されます。

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新しく役員に就任した、こどもには任命状が大牟田さんの手から直接渡されます。着任式が終わったら、本題へ。今回は「家庭を持つ社員の働き方」、「ストレスチェック(EAP)」、「ベビーシッター(保育士)の活用」の3つが大きなテーマとなっており、それぞれに関して話し合いが行われます。

家庭を持つ社員の”働きやすさ”を意識した、新たな制度や取り組みの実施について、こども達に賛成かどうか伺っていきます。

「新たにベビーシッターを活用したいと思っているのですが、みなさん賛成ですか?」

司会を務める人事戦略室の西久保さんから、質問が投げられます。

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それに対し、こども達は全員が大きな声を挙げて……。

「さんせ〜い」

と答えます。これで議題にあがっていたテーマに関しては、”こども役員会”の許可を通ったことになります。

代表も一緒になって、親たちと本気で考える。現場の人だからこそ分かる、社員の”働きやすさ”

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もちろん、こども達の「賛成」だけで決まるわけではありません。こども達だけの会議が終わった後は、アドウェイズ代表の岡村さんも交えて、親のみで話し合いが行われます。

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社員の奥さんに話を聞いていると、働いていては気付かないような現場のリアルな考えも聞けるようで、それがきっかけとなり、社員・家族の双方のためになる制度が出来上がっているとのこと。

日本初の取り組みでもある、”こども役員会”を開催することで社内にどのような影響があったのでしょうか?広報の吉川さんは次のように語ります。

「”こども役員会”を通して、アドウェイズは家庭と両立したより良い働き方を考え、手厚くサポートをしていくんだ、というメッセージを社内外に伝えることが出来ました。また、会議で話し合った内容を反映させ、ベビーシッター補助制度や、パパママコンシェルジュといった制度が実際に生まれています」(吉川氏)

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家庭を持つ社員の”働きやすさ”は、働く社員だけでなく、奥さんやこどものことも考えたものでなければなりません。本当に”社員のため”となる制度は、会社主導で決めていくのではなく、こうして奥さんやこどもと一緒になり、ボトムアップで決めていくべきなのではないでしょうか?

実際に、こどもが役員会の副社長を務めていた人事戦略室副室長の久保圭太さんは、家庭内に起きた変化をこう語ります。

「夫(妻)がどんな会社で働いているのか、環境や雰囲気を知ってもらうことが出来るので、家族に対して仕事や会社の理解を深めてもらうことが出来ました」(久保氏)

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今回の”こども役員会”はベビーシッターも参加していることもあり、親が会議をしている間、こども達は工作に打ち込んでいました。自分の親が働いてる職場が知れるだけでなく、こども自身も楽しめる場となっていました。

約1年ぶりの開催となった、株式会社アドウェイズベイビー主催の”こども役員会”。ここ数年、”社員の働きやすさ”を意識した制度を導入する企業は増えていますが、家庭を持つ現場の視点から制度づくりを行っている会社は少ないように思います。

アドウェイズベイビーの”こども役員会”のような場を様々な企業が設けるようになっていくことで、社員、家庭の双方にとって働きやすい制度が作られるようになるのではないでしょうか?今後、こうした動きが多くなっていくのか、注目していきたいですね。

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